阪神・大山、また決めた!絶好調主砲が決勝二塁打「勝ってよかった」今季最多タイ6連勝で交流戦首位に浮上

[ 2022年6月8日 05:30 ]

交流戦   阪神2―0ソフトバンク ( 2022年6月7日    ペイペイD )

<ソ・神> 梅野(右)らとグータッチをかわして勝利を喜ぶ大山(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 「6月の男」がまた決めた。阪神・大山悠輔内野手(27)が7日のソフトバンク戦の6回に決勝の2点二塁打を放ち、チームは今季最多タイの6連勝で交流戦首位に浮上した。6月は打率5割超えで、交流戦でも本塁打、打点の「2冠」に立つなど、頼れる主砲が快進撃の中心にいる。

 戦う場所が変わっても勝利を呼び込んだのは大山だった。満面の笑みが充実感を物語る。この夜も主砲が務めを果たした。

 「勝ってよかったなと思う。チームも良い流れで来ていましたし、勝てたのが一番良かった」

 0―0の6回2死二、三塁。石川の失投を逃さなかった。真ん中に入ったカーブを仕留め、左中間を破る2点二塁打。均衡を破る一打が、今季5度目の決勝打となった。西勇が先発時には試合前の時点で大山自身、30打数3安打の打率1割で、チームも1試合平均1・6点しか取れていなかった。その中で貴重な2点をたたき出して援護。若虎・西純の先発時は4戦連発中で、エース・青柳の登板でも打率4割超えで応えてきたが、誰よりも援護を待っていたであろう西勇の登板試合でも快音を響かせた。

 「結果的に打って、打点がついて、チームが勝ってよかった」

 交流戦6本塁打は12球団トップ、15打点はトップタイ。打率・378も3位と交流戦初の「3冠」も視界に捉えた。「6月の大山」の快進撃は続いており、6試合連続安打で打率・550。5月の得点圏では打率・188だったのに対し、6月は同・571、2本塁打、9打点と好機でも勝負強さが光る。

 「ルーティンとして新井コーチと一緒に話し合いながら練習前に打撃練習をしている。そこは大事な時間としてやっている」

 20年から本拠地の試合では新井打撃コーチと二人三脚で早出の個別練習に取り組んでいる。これまで、緩い球をセンター方向に打ち返す練習や、ファウルの飛ぶ方向、詰まり具合などから構えやタイミングの修正を図ってきたが、現在はセンター方向のラインを意識してポイントを近くに置いて、あえて苦しく打つ練習を繰り返している。スイングの修正が一番の目的で、球を引きつけてバットを内側から出すという軌道の改善が奏功し、6月の好調を支えている。

 「まだ(交流戦は)終わっていない。しっかり頑張ります」

 チームを6連勝に導き、交流戦優勝も見えてきたが、6月の反攻はまだ始まったばかり。攻撃陣の中心として、猛虎をさらに上昇気流に乗せる。(長谷川 凡記)

続きを表示

2022年6月8日のニュース