大商大が3年ぶり8強 来秋ドラフト上位候補の左腕・高が6回1安打0封 全日本大学野球

[ 2022年6月8日 12:36 ]

全日本大学野球選手権2回戦   大商大6―2日本文理大 ( 2022年6月8日    東京D )

全日本大学野球選手権<日本文理大・大商大>6回1安打無失点の好投をみせた大商大・高(撮影・藤山 由理) 
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 大商大(関西六大学)が19年以来、3年ぶりの8強に進出した。

 先発左腕の高太一(3年=広陵)が6回1安打無失点。打線も先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点を重ねた。

 全国デビューを好投で飾った高は「大事に投げることだけを意識してきた。うれしい気持ちはあるんですけど、次もしっかり投げられるように気を引き締めていきたい」と殊勝に話した。この日の最速は140キロに満たなかったが、富山陽一監督からの「7割ぐらいの力で、丁寧に」の指示を忠実に守り、悪癖の抜け球もほとんど見られなかった。6日の1回戦・富士大戦では同級生の上田大河(3年=大商大高)が自己最速の152キロを計測するなど5回1/3を無失点。宿舎では同部屋で、東京ドームのマウンドの感触を聞いたり、「スピードより制球重視」の心得を授かったりしていたという。

 関西のプロスカウトの間では早くも「来年のドラフトで、上田とダブル1位の可能性もある」とささやかれている最速151キロ左腕。上位進出への意気込みを問われた指揮官は「そんなん無理、無理。神宮は竜宮城みたい。竜宮城行ったことないけど」と冗談を飛ばしつつはぐらかしたが、エース左腕の伊原陵人(4年=智弁学園)を含めた3本柱は全国でも屈指。悲願の頂点を視界に捉えた。

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2022年6月8日のニュース