巨人ドラ1・大勢 新人2人目開幕セーブ!自己最速158キロ 2死満塁切り抜けた

[ 2022年3月26日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―2中日 ( 2022年3月25日    東京D )

<巨・中>最後を締めた大勢(撮影・久冨木 修)        
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 故郷の人口のほぼ倍である3万8156人の後押しを受け、巨人のドラフト1位・大勢が輝いた。球団史上初、プロ野球でも82年の山沖(阪急)以来、40年ぶり2人目の新人右腕の開幕戦初登板初セーブをマークした。

 「ピンチの場面でも弱い気持ちを見せないようにしようという気持ちで臨んだ。ホッとしたというのが一番大きい」

 快挙と同時にプロの怖さも味わった。出番は2点リードの9回。先頭の平田を自己最速タイの158キロ直球で空振り三振に取るも、続く大島、岡林に連打を浴びるなど2死満塁とされた。一打逆転の大ピンチ。22歳に力を与えたのは巨人ファンの大きな拍手だった。「不思議な力が出た。本当にスイッチが入った」と木下を156キロ直球で詰まらせ投ゴロ。ガッツポーズと同時に、こわばっていた表情が初めて緩んだ。

 人口1万9688人の兵庫県多可町から父・八寿男(やすお)さん(54)が応援に駆けつけた。G党の父の前で初登板。「大学の時に(右肘を)疲労骨折で、野球を続けるか続けられないかというところまでいった。支えてくれた家族に感謝しかない。(記念球は)家族に渡したい」と思いを口にした。

 0点で切り抜けた新人守護神に原監督は「野球の難しさとか、喜びだとか、そういうものを感じてくれれば次につながる」と評価した。お立ち台に上がった大勢は「絶対的守護神になれるように、堂々と投げたい」と大勢のファンの前で宣言。絶対的な守護神を目指す旅路の第一歩を、力強く踏み出した。(小野寺 大)

 ≪9球団12人のルーキーが出場≫開幕6試合に大勢(巨)、末包(広)ら9球団12人のルーキーが出場。開幕戦に新人が10人以上出場するのは14年に西浦(ヤ)、梅野(神)ら7球団10人が出場して以来8年ぶりとなった。

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