巨人・若林「抜けてくれ!」 キャンプ2軍スタートの28歳が大仕事 今季初安打が値千金のV二塁打

[ 2022年3月26日 17:54 ]

セ・リーグ   巨人7―5中日 ( 2022年3月26日    東京D )

<巨・中2>8回 勝ち越しの適時二塁打を放ちガッツポーズする若林(撮影・久冨木 修)        
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 巨人の若林晃弘内野手(28)が中日戦(東京D)の8回に今季初安打となる値千金の勝ち越し&決勝の適時二塁打。チームに鮮やかな逆転勝ちと3年連続となる開幕2連勝をもたらした。

 巨人は2―5で迎えた8回、この回から登板した岩崎からポランコがストレートの四球で出塁。岩崎はここでベンチに自ら合図を出し、トレーナーに付き添われて降板となった。このアクシデントに中日は田島が緊急登板したが、巨人は岡本和の中前打で無死一、二塁とチャンスを広げ、中田の左中間への適時二塁打でまず1点。さらに代わった福から丸の一ゴロの間にもう1点を返して1点差に迫ると、代打・中島が今季初安打となる左前適時打を放って同点に追いついた。

 巨人の猛反撃は止まらず、大城が犠打で中島の代走・立岡を二塁へ進めると、7回の守備から途中出場していた若林が福から今季初安打となる中越え適時二塁打を放ってついに勝ち越しに成功。さらに代打・ウォーカーも山本から来日初打席で初安打初打点となる左中間フェンス直撃の二塁打を放ってこの回一挙5点が入った。

 今季初安打が値千金の決勝打となった若林は試合後、中島に続いて上がったお立ち台で「みんなで一生懸命つないでいたので僕が切らさないように、なんとかランナーを還そうと思って打席に立ちました」とまずはコメント。左中間寄りに上がった打球を見ながら「もう本当に抜けてくれ!という気持ち」で見つめていたというが「ちょっと打球を見過ぎたんでしっかり走りたいと思います」とユーモアたっぷりの言葉も飛び出し、スタンドの笑いも誘った。

 キャンプでは2軍スタート。それでも「やるべきことは変わらないと思っていたので、ファームでもしっかりとした準備をして、こうして1軍の舞台で結果を出すことができたので良かったです」とホッとした様子。「あすも粘り強い野球で勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」と開幕3連勝へ気合を入れ直していた。

 ▼原監督 (若林について)いいものが出ましたねえ。何かいい彼自身のきっかけになれば、それはそれでもう素晴らしいし、日頃より努力家ですしね。まあそういうものがいい形で出たと思います。

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