西武のドラ1左腕・隅田 初先発初勝利のウイニングボールは「ひいじいちゃんの仏壇に飾ってもらえたら」

[ 2022年3月26日 17:22 ]

パ・リーグ   西武5-0オリックス ( 2022年3月26日    ベルーナD )

<西・オ2>6回2死、杉本を空振り三振に仕留め雄叫びを上げる隅田(撮影・尾崎 有希)
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 西武は26日、本拠地ベルーナドームでオリックスと対戦。5―0で勝利し、今季初勝利を挙げた。先発のドラフト1位左腕・隅田(西日本工大)が7回を投げ1安打無失点で、西武では19年松本以来8人目となる新人初登板初勝利。12球団のルーキーの中で、初勝利1番乗りを果たした。打線は山川の今季1号3ランなどで5点を奪った。

 昨秋のドラフトで最多4球団が競合した黄金左腕・隅田は直球を軸に変化球を駆使する投球術で、相手打線の的を絞らせなかった。初回は自己最速タイの150キロを2球計測するなど3者凡退。2回は安打で、3回は四球で2死から走者を許したが後続を断った。4回は先頭四球も、後続を3人で、5回は3者凡退に仕留めた。6回は2死から四球も後続を抑え、7回も3者凡退。7回を投げて98球、1安打5三振の無失点で二塁を踏ませない快投だった。

 8回は2番手・佐々木が1四球も無失点。9回は増田が3人、無安打無失点で締めた。

 打線は昨季6戦6敗のオリックス先発・宮城を攻略。初回、先頭・鈴木、新外国人オグレディの連続長短打から1死一、三塁とすると山川が今季チーム初得点、本拠地名がベルーナドームとなって第1号となる今季1号の左中間越え3ランを放ち先制。4回には先頭四球、外崎の右越え二塁打で無死二、三塁に栗山の中犠飛で加点した。8回には中村の左前打で無死一塁に山川が中越え適時二塁打を放ち、ダメを押した。

 プロ初先発初勝利を挙げた隅田は「凄く今投げ終えてほっとしている気持ちと、まだ始まったばかりなので、まだまだこれから頑張りたいなという気持ちです」と語った。開幕2戦目の登板は「もっと緊張するかなと思ったんですけど、凄くいい緊張感でマウンドに立てました」と振り返った。

 1安打の快投には「先輩方に早い援護をしていただいて、言葉もたくさんかけてもらったので、凄く楽な気持ちでマウンドに行けました」。手ごたえを感じた部分は「ストレートでフライアウトをしっかり取れたのが、良かった点じゃないかなと思います」と分析した。プロ初勝利の記念のボールは「親にもやりたいんですけど、この前ひいじいちゃんが亡くなったので、仏壇に飾ってもらえたらいいなと思います」と語った。

 最後はファンに向け「きょうはたくさんの声援と拍手ありがとうございました。まだまだシーズンは始まったばかりなので、もっと勝って行けるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と話し、前を向いた。

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