ヤクルト・高津監督「誇りに思う」7点差なんの!開幕戦史上最大の大逆転!サンタナが2発

[ 2022年3月26日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト10―8阪神 ( 2022年3月25日    京セラD )

<神・ヤ>9回、勝ち越し2ランのサンタナを迎える高津監督(撮影・大森 寛明)
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 絶対、できると信じていた。ヤクルトが最大7点差をひっくり返し、逆転勝利。就任3年目で初の開幕戦白星を飾った高津監督にとっても就任史上最大点差。「凄く選手を誇りに思います」と胸を張った後「この勝ちは凄くうれしいけれど、もたんね」と初戦から3時間55分の激闘に疲労感もにじませた。

 今季も言葉の力でナインの心を一つにした。京セラドームに出発前、宿舎でコーチ、選手、スタッフを集めた。「僕は(自分には)自信がありません。でも、君らがやる自信は持っている。君らは絶対できる!君らはやる男。できる集団。自信を持ってください。誰かがミスしたら、誰かが絶対カバーしてくれる」。熱い思いを込めた指揮官の言葉。昨年は「絶対大丈夫」を合言葉に2年連続最下位だったチームを日本一に導いた指揮官が、7分間のミーティングでナインの心に火を付けた。

 開幕投手に指名した小川ら投手陣が打ち込まれ、4回終了時に7点のビハインド。それでもナインは諦めなかった。6回に長岡がプロ初打点となる適時打で反撃開始。7回は代打・浜田がチーム1号のソロを左翼席に運んだ。指揮官が「これからスワローズを変えていってほしい選手」と期待する若手が追い上げムードをつくると終盤は主力が奮起する。1点を追う9回は相手の守護神・ケラーから先頭の主将・山田が値千金の同点ソロ。その後にサンタナが2打席連発となる決勝2号2ランを中越えに運んだ。

 4安打5打点と大活躍した来日2年目の助っ人は「素晴らしい一日。素晴らしい勝利」と笑顔。昨季は開幕3連敗を喫した阪神を相手に見事にやり返した。「いいスタートを切れた。みんなが粘って頑張った成果」と高津監督。球団初となる連続日本一へ向け、手応え十分な一歩を踏み出した。(青森 正宣)

 ≪高津政権では“4点差”2度≫ヤクルトが1―8から10―8と7点差をはね返し逆転勝ち。開幕戦では82年日本ハムが西武を相手に0―7から10―7と7点差を逆転したのに並ぶ最大差の逆転勝利となった。なお、ヤクルトの7点差以上逆転勝利は17年7月26日中日戦でプロ野球タイ記録の10点差(0―10→11―10)を逆転して以来で、高津政権下では2度あった4点差を上回る最大差だ。

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2022年3月26日のニュース