広島 新助っ人マクブルームが100打点宣言 ポスト誠也任せろ 4月上旬昇格へ「準備できている」

[ 2022年3月18日 05:30 ]

入団会見を終えて記念撮影する広島・マクブルーム(撮影・河合 洋介)
Photo By スポニチ

 広島の新外国人、ライアン・マクブルーム内野手(29=ロイヤルズ)が17日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。今季の目標を球団助っ人5人目となるシーズン100打点に設定。最短で4月上旬の昇格を目指し、カブスへの移籍が秒読みの鈴木誠也の穴を埋める覚悟を示した。

 マクブルームが初めて鈴木の映像を見たのは、広島と契約を結んだあとだった。「本当に素晴らしい打者だね」。その前主砲が大リーグで5年100億円超の契約を勝ち取ろうとしている。そんな強打者の後任を求められていることを十分に理解してから来日した。

 「自分自身のやれることをしてチームに貢献したい。(周囲の期待を)いろいろと考え過ぎてしまうとうまくいかない。なるべくフリーな気持ちでいた方が活躍できるのではないかと思っている」

 昨季3A32発を放った強打者で、4番候補として一発長打が期待される。加えて、振り回さない打撃が自らの強みだとも主張する。

 「パワーも兼ね備えているけど、打率を残せる打者だと思っている。40発以上を打てたらいいけど、個人的には本塁打数よりも打点でチームに貢献したい。100打点以上を挙げたいと思います」

 球団助っ人でシーズン100打点を挙げたのはラロッカ、エルドレッドら4人のみ。この大台到達に向けて、まずは早期の1軍昇格を目指すことになる。

 米国ではシート打撃などの実戦形式を済ませており、調整は順調だ。「体の準備はできている。2日ぐらい練習すれば(実戦出場も)大丈夫だと思う。あとは投手と対戦して、どれくらいの状態かを確認したい」。以前に朝山打撃コーチが「体が動けていれば、すぐに1軍もある」と言及したように、首脳陣は一日でも早い昇格を望んでいる。状態に問題さえなければ、3月下旬のウエスタン・リーグに出場し、4月上旬に昇格する“最短ルート”も見えてくる。

 「ファンの皆さんとお会いできることを心待ちにしている。早くグラウンドに出てチームメートとプレーし、勝利に貢献できることを楽しみにしています」。鈴木の穴を埋めるための第一歩は、素早く体を仕上げることから始まる。(河合 洋介)

 ◇ライアン・マクブルーム 1992年4月9日、米バージニア州出身の29歳。2013年にロイヤルズからドラフト36巡目で指名されるも契約せず、翌14年にブルージェイズから同15巡目で指名を受けて入団。17年にヤンキース、19年にはロイヤルズに移籍して、19年にメジャーデビュー。メジャー通算66試合で打率・268、6本塁打、16打点。1メートル90、99キロ、左投げ右打ち。

続きを表示

2022年3月18日のニュース