本番あと1週間…開幕投手7人“最終テスト”で明暗 千賀7回8K快投 菅野は3被弾、大瀬良4失点

[ 2022年3月18日 21:42 ]

(左から)西武・高橋、DeNA・東、ソフトバンク・千賀、巨人・菅野、楽天・則本、中日・大野雄、広島・大瀬良
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 プロ野球の開幕を1週間後に控えた18日、各地で行われたオープン戦6試合で計7人の開幕投手(公表分のみ)が先発した。25日の開幕戦前ラスト登板で、各球団のエース級はどのような投球を披露したのか。7投手のこの日の結果を振り返った。

巨 人 菅 野 5回5安打4失点(6三振、2四死球)
中 日 大野雄 3回3安打0失点(2三振、2四死球)
DeNA   東  7回5安打1失点(7三振、3四死球)
広 島 大瀬良 6回7安打4失点(7三振、1四死球)
楽 天 則 本 6回2/3、5安打1失点(2三振、1四死球)
西 武 高 橋 6回5安打1失点(3三振、2四死球)
ソフト 千 賀 7回6安打1失点(8三振、0四死球)

 文句のない結果を残したのは19年以来3年ぶりの開幕投手を務めるソフトバンクの千賀。広島打線を相手に3回まで無安打投球を見せると、その後は走者を出しながらも要所を締めて7回6安打1失点。相手の4番・松山を3打数無安打に抑えた。

 2年ぶり4度目の大役を務める中日・大野雄は楽天戦で3回3安打無失点。3回とも得点圏に走者を背負ったが無失点で切り抜け、オープン戦防御率は1・93と安定感を発揮した。初の開幕投手を任されたDeNA・東は、日本ハムを相手に7回5安打1失点と万全の投球。4回にスクイズを決めてバットでも貢献した。

 2年連続の大役を務める西武・高橋はヤクルト戦で6回5安打1失点にまとめ、辻監督も「十分だと思う。エースらしいシーズンにしてもらいたい」と及第点。楽天・則本は中日打線を3、4、5回と3イニング連続3者凡退に抑えるなど安定の投球を披露し、7回途中5安打1失点の好投だった。

 不安を残したのは巨人・菅野。ロッテを相手に初回2死から先制弾を許すなど3発を浴びて5回5安打4失点。「いい部分と悪い部分がはっきり出てしまった」と振り返り、1週間後の本番へ「しっかり精いっぱい時間を使って、開幕に臨むしかないです」と前を向いた。

 4年連続開幕を任された広島・大瀬良はソフトバンク打線を相手に6回で101球を費やして7安打4失点。3、4回に2点ずつを失ったが、7奪三振と手応えもつかんだ。

 また、オリックスのエース・山本は最速156キロをマークして6三振を奪うなど、阪神戦で5回2/3を1失点。この日までに開幕投手と公表されていなかったが、降板後に「次の試合は開幕戦なので、しっかりやりたい」と話し、2年連続の大役が決定的となった。新型コロナウイルスに感染した青柳の代役として2年連続の大役を務めることが濃厚となった阪神・藤浪は最速160キロをマークして5回4安打2失点。オリックス・山本と互角に渡り合う好投を披露した。

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2022年3月18日のニュース