「今宮VSガルビス」「牧原大VS三森」 開幕二遊間懸けたソフトBの“仁義なき戦い”続く

[ 2022年3月18日 05:30 ]

<ソフトバンク練習>投内連係の練習をするガルビス(右)と、見つめる今宮(撮影・岡田 丈靖)
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 渡さない新選手会長に、獲りにいくマッキー――。ソフトバンクの二遊間のレギュラー争いは最終局面を迎える。ペイペイドームで17日に行われた全体練習では、連係プレーの確認で今宮健太内野手(30)が新助っ人フレディ・ガルビス内野手(32)らと遊撃の位置に入った。牧原大成内野手(29)は、三森大貴(23)らと二塁を守った。18日からの広島3連戦は二遊間の開幕スタメンをかけた戦いになる。

 開幕まで残るオープン戦は3試合。鷹の内野はまだまだ競争の真っ最中だ。現状では千賀―甲斐のバッテリーのみが確定。残る4ポジションの当確ランプはともっていない。

 「昨日(16日)までが実戦モードで明日から本番モード。シーズンと同じ戦い方をして3試合終わって決めないと。また眠れない」
 藤本監督は熟考が続く。この日行われた投内連係。特に二遊間は「バッチバチ」の緊迫感が漂っていた。

 三森で安泰かと思われてきた二塁も情勢は一変した。中堅で調整してきた牧原大が、15日の阪神戦から二塁に就き三森に挑戦状を叩きつけた。二塁守備で送球時にあった右肩の不安が解消したためだ。

 牧原大はオープン戦11試合で打率・217、1打点だが、途中出場した9日の巨人戦で初球を捉えソロ本塁打。勝負強さがある。「三森で固定と決まってないし、獲ってやるという気はある。開幕スタメンだからいいかと言われたらそうでもない。シーズンは長い。ハイエナのように負けずにいきます」。この日、藤本監督も三森に関し「試合に出続けているが出塁率が上がってこない。積極性はあるが…」と悩む。牧原大にとってはチャンスだ。

 遊撃も確定していない。定位置を死守したい今宮だが、その後方で新外国人のガルビスが熱心にサインプレーを学んでいた。今宮は13年から9年連続で開幕スタメン。今季は選手会長も担うだけに意地がある。

 オープン戦9試合に出場し現在3戦連続安打中。打率・261、1打点。こだわりを捨てず、広島戦にかける。「競争には必ず、アタマが抜ける人がいる。勝ち抜きたいし今年はショートで勝負し開幕を迎えたい」。藤本監督はガルビスを遊撃、三塁で起用する方針だがオープン戦2試合で3打数無安打。未知数の部分は多いだけに「1つのポジションにはガルビスが入るか。でも今宮はチーム打撃も犠打もうまいし…」。悩み続けて、3連戦後に結論を出す。(井上 満夫)

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