原巨人 CS下克上に早くも暗雲…ミス重なり零敗「分かりやすい反省点が多い」

[ 2021年11月11日 05:30 ]

セCSファイナルS第1戦   巨人0―4ヤクルト ( 2021年11月10日    神宮 )

<ヤ・巨>5回、選手交代を告げる原監督。右は三振に倒れた代打・八百板(撮影・森沢裕)
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 日本シリーズ進出をかけたプレーオフ、CSファイナルSでは過去、0勝2敗となったチームが突破したのは24度のうち1度のみ。確率にすれば4%になる。前日に「それがどうした」と語っていた巨人・原監督は「分かりやすい反省点が多い。逆に思い切って切り替えられる」と次戦を見据えた。

 敗因の一つが先発投手。山口が初回に先制点を許した直後、初球からバットを振る傾向の高いサンタナにスライダーが甘く浮いた。右腕が「2死からの本塁打が全てだと思います」と猛省した2ランを被弾。いきなりの初回3失点は重く、指揮官も「ちょっとフォローはできない」と厳しかった。43試合で6試合しか先発白星がなかった9、10月の失速を思い起こさせる序盤だった。

 2つ目が3回の8、9番の攻撃。3点ビハインドで、先頭の吉川が奥川からチーム初安打で出塁も、小林が3球三振。さらに山口がバント失敗で、好機の芽を摘んだ。9回で計4度、先頭打者が出塁も、1点が遠かった。

 3つ目は原監督が「0点だからね。1、2、3番もつながらなかった」と語った上位打線。3番・坂本の4打数無安打に象徴されるように、3人で計12打数1安打に終わった。

 左脇腹痛の岡本和は、この日も別メニュー調整で復帰は難しい状況。原監督が計3度用いた言葉通り「切り替える」しかない。(神田 佑)

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2021年11月11日のニュース