日本S王手に導いたオリ・田嶋 マウンドでは熱く、お立ち台では脱力系 一瞬、絶句した質問とは

[ 2021年11月11日 21:23 ]

パ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルラウンド第2戦   オリックス2ー0ロッテ ( 2021年11月11日    京セラD )

<オ・ロ>6回無失点の力投を見せたオリックス・田嶋(撮影・長久保 豊)
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 気迫で圧倒したマウンドと違い、試合後の田嶋は本来のクールさを取り戻していた。6回無失点と好投し、日本シリーズまで「あと1勝」に導いたお立ち台。「今日は調子が良くて、これだけのファンの前で投げられて、幸せな気持ちです」。静かに喜びをかみしめた。

 エース山本の完封劇を受け、託された第2戦のマウンド。球威、球のキレ、制球と非の打ちどころがなく、6回まで被安打、二塁さえ踏ませずにゲームメイクした。「ストレートは走っていたし、しっかりコーナーを投げ分けられて、良かったんじゃないか、と」。クライマックスシリーズは自身初登板。ただ、重圧を感じることはなかったという。「すごくワクワクが強くて、緊張せず打者に向かっていけた」

 淡々と、冷静に振り返っていた「脱力系」左腕が、一瞬絶句したのが続く質問だった。「マウンドで何かつぶやいていらしたようですが…」。少し間をおいて、こう“告白”した。

 「自分の心が豊かになることをつぶやいてまして…」

 あまりに意外で、ミステリアスな答えに、場内からどよめきが…。マウンドでのつぶやきといえば、かつては巨人・桑田の「代名詞」だった。25年ぶりの夢舞台まで、あと一つ。背番号29が次につぶやく舞台は、日本一を決める戦いに違いない。

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