巨人・菅野、悔しい6回一挙4失点 98球7回零封から中4日で113球力投も打線の援護なし

[ 2021年11月11日 20:46 ]

セCSファイナルステージ第2戦   巨人0―5ヤクルト ( 2021年11月11日    神宮 )

2回1死満塁、西浦に先制の中犠飛を浴びる菅野 (撮影・光山 貴大)
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(神宮)に中4日で先発登板。毎回のように走者を背負いながら粘投を続けたが、打線の援護に恵まれず、0―1で迎えた6回に味方の失策から一挙4点を失って降板となった。

 菅野は6日に行われた2位・阪神とのCSファーストステージ初戦(甲子園)で7回2安打零封と好投し、レギュラーシーズンで11ゲーム差と引き離された相手に“下克上”を果たす原動力に。巨人はヤクルトとの対戦となったファイナルステージでは前日10日の初戦で山口が初回3失点して敗れただけに、2018年10月14日に神宮で行われたヤクルトとのCSでポストシーズン史上初のノーヒットノーランを達成したエースに命運が託された。

 だが、初回に1球だけ投げた直球のスピードが140キロ。その後もスライダー、カットボール、カーブ、フォークなど変化球を中心に組み立てるも菅野らしくない制球力で2回には2四球を出して1死満塁のピンチ。早くもブルペンがリリーフの準備を始める中、西浦の中犠飛で先制点を失った。

 それでも3回、4回と先頭打者に二塁打を打たれる苦しいマウンドが続きながら要所を抑えて無失点。援護を待ったが、初戦で20歳右腕・奥川に9三振を喫して6安打完封された打線はこの日も24歳左腕・高橋の前に快音が聞かれず、6回までわずか2安打8三振。そして0―1のまま迎えた6回だった。先頭・村上の左中間への打球をウィーラーが後逸(記録は二塁打)し、続くサンタナの遊ゴロは名手・坂本が一塁へ悪送球。中村の絶妙な送りバントで1死二、三塁とされるとオスナを三振に仕留め、西浦は申告敬遠して2死満塁で打席に代打の切り札・川端を迎えた。

 だが、この川端に押し出し四球を与えて2点目を失うと、塩見には左中間へ満塁の走者を一掃する3点適時三塁打。菅野はここで降板となった。投球内容は5回2/3で打者28人に対して113球を投げ、5安打5失点。6三振を奪い、与えた四球は5つだった。

 ▼菅野 今日のことを振り返っても仕方がないので前だけ見て、次登板する機会に向けてしっかり調整します。

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