ヤクルト・田口「勝つ、勝つ、勝つ」長嶋さんの言葉胸に「新球」で古巣相手に7回零封

[ 2021年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2ー2巨人 ( 2021年4月3日    東京D )

<巨・ヤ>初回、坂本に投げ込む田口(撮影・村上 大輔)
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 古巣で学んだ教えと新天地で習得した「新球」で好投した。ヤクルト・田口が2月まで在籍した巨人相手に先発。古巣相手の初登板に「全く意識しないのはあり得ないと思っていた。意識した中でどれだけ、自分の投球ができるか」と持ち味の制球力を発揮し7回5安打無失点に封じた。

 初回。東京ドームのマウンドに「勝つ」と記した。巨人時代に長嶋終身名誉監督がナインの前で連呼してきた言葉。「“勝つ、勝つ、勝つ”と、いつもチームの前で話してくれていた。勝つ気持ちはどのチームにいても、プロ野球選手である限り、大事」。巨人ファンからも温かい拍手を浴びて腕を振った。

 6失点だった前回3月27日の阪神戦後、伊藤投手コーチと相談しカットボールを改良。速く小さく曲がる新球で、6回1死一、二塁で岡本和、7回1死一、二塁でトレード相手の広岡を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど投球の幅が広がった。

 チームは9回に追いつかれ引き分けたが、新型コロナウイルスの影響で主力を欠く中で4戦負けなし。田口はナインの信頼を勝ち取った。(青森 正宣)

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2021年4月4日のニュース