DeNA・山崎康晃が山崎康晃であるために

[ 2021年2月22日 20:18 ]

今季対外試合初登板したDeNA・山崎
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 読谷の澄み切った青空へ、聞き慣れた「おりゃ」の声が響き渡った。

 DeNAの2軍は22日、沖縄・読谷で中日2軍と練習試合。2軍調整中の山崎康晃投手が、8回に5番手で実戦に初登板した。

 試合は3―7で敗れ、山崎は1回1安打無失点1奪三振。ナインの1軍昇格アピールが続く中、山崎の20球は試合の流れの中の1つに過ぎない。それでも、侍ジャパンの守護神も務めた男だからこそ、「山崎が山崎であるため」に、首脳陣の厳しい視線が注がれている。

 19日の日本ハムとの2軍練習試合終了後、仁志監督は「今は山崎康晃ではなければいい球を投げている。でも彼は山崎康晃。1軍に戻るには相当内容にこだわらないと。中途半端に1軍に行かす訳にいかない」と話した。

 当然だ。ファンから絶大な支持を受ける右腕。期待値も高いしプレッシャーも大きい。その中で昨年7月末に守護神の座を三嶋に明け渡し2軍落ちも経験した男の1軍復帰を、どう決断するのか。

 この日視察した三浦監督の方向性は分かりやすかった。指揮官は「言葉では難しい…。アウトを取ること。まあ本人の(感じる)イメージもあるし、ファンの山崎康晃のイメージもある」と話した。

 今年はこの日投じたカットボールに加え、チェンジアップの習得にも前向き。試合後に右腕は「去年と違う投球が見せられた」と話した。

 だが三浦監督の言葉を受け入れるなら、話は早い。試合で昨季1軍出場のない先頭の3年目・石橋に、最速146キロの直球をしぶとく左前に運ばれた。無死三塁までピンチも広がった。ファン視線で言えば、その安打さえ受け入れたくはない。

 「誰が相手でもねじ伏せろっ」。山崎が山崎であるためのファンの思いと、三浦監督、仁志監督の思いも似ている。調整途上で1軍復帰への道のりは不透明とはいえ、右腕がいつもの居場所に戻らないと、DeNAの戦いが日本一に近づいていかないことは確かである。

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