エンゼルス大谷 「食」のこだわり 「同じ栄養素を摂るにしても自分に合っているものを」

[ 2021年2月22日 09:00 ]

屋外フリー打撃を行う大谷(エンゼルス提供)
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 アスリートにとって「食」は欠かせない最重要項目の一つだ。今や常識で、分かっていて当然かもしれない。ただ、エンゼルスの大谷を取材していると、その大切さに改めて気付かされることが多い。

 エ軍のバッテリー組キャンプ2日目の2月18日(日本時間19日)。大谷がオンライン取材で報道陣に「このオフ、食生活に対してどういう課題を持って取り組んできましたか?」と問われ、こう答えた。

 「ある程度は(これまで)やってきたものがベースになったりするんですけど。例えば血液を取ったりとか、それによって自分に合っている食べ物、または合っていない食べ物、炎症の起きやすいもの、起きにくいものとか、より同じ栄養素を摂るにしても、自分に合っているものを摂った方がいい。そういう細かいところはいろいろと聞きながらやりましたね」

 想像を超える返答だった。ただ、必要な栄養素を摂取するだけではない。その時々の自分の体調に合った食事を考え、コンディションを整える努力が伺えるからだ。さらにこのオフは自ら3食自炊していたというから驚きだ。昨年11月のインタビューでは「自分で3食つくって食べていますよ。昼も、夜も、ご飯は炊いているので。(メニューは)ご飯とタンパク質ですね。お魚とか肉とか。ホタテとか魚介系もそうですし、全般的ないわゆるタンパク質といわれるものです」と答えている。

 ちなみに、ホタテには疲労回復効果が期待できるビタミンB1、免疫機能を助ける亜鉛など豊富な栄養素が含まれ、魚介系もイワシやシャケは炎症を抑える抗炎症作用が期待できるといわれているが、当然、大谷も意識していることだろう。

 普段はトレーニングや栄養学の本を読むことが多いというが、考え方も面白い。「これが良いって書いてある本もあれば、逆に悪いと書いてある本もあるので、どちらも読むのがベストじゃないかなと思う。それを読んでみて、自分でどう感じて、どう判断するのかが大事かなと思います。いろいろな本を読んでいます」。トレーニングや栄養学も専門家によって見解が異なる場合がある。常識を疑い、知識や考えを常にアップデートしようとする意識の高さは、野球以外にも通じる一流の証だろう。

 メジャー4年目を迎えた26歳。二刀流復活にばかり注目が集まるが、大谷は大局的見地に立ち「食」を始めとした今やるべきことに全てを注いでいるように映る。(記者コラム・柳原 直之)

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