楽天ドラ1早川 “四天王”に弟子入り志願!則本昂、松井、岸、涌井に密着、無敵エースになる!

[ 2021年1月21日 05:30 ]

楽天ドラフト1位の早川(撮影・西尾 大助)
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 目指すは絶対的なエースだ!楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22=早大)が20日、2月1日に沖縄・金武町でスタートする1軍キャンプで、これまでに数々のタイトルを獲得し侍ジャパンの経験もある先輩4投手への弟子入りを志願。それぞれの長所を積極的に学ぶことで、唯一無二のエースに成長していく覚悟を示した。

 かつて13年に新人だった則本昂がメジャー挑戦前の田中(ヤンキースからFA)から多くを学んだように、新人にとって手本となる先輩がどれだけいるかは重要。早川には生きた教材が4人もいる。「則本昂+松井+岸+涌井=最強の投手」。その公式を実現するため、キャンプインから質問攻めを敢行する。

 「第一線で活躍している選手から、いろいろ吸収できる。自分から積極的に聞いて参考にして、プロで生きてく材料にしたいです」

 東京六大学リーグでは通算275奪三振をマーク。三振といえば則本昂で「三振を取りたいところでどうやって奪えるのか。聞いてみたい」と言う。14年から5年連続でタイトルを手にした右腕に極意を教われば、さらに能力を高められるはずだ。

 同じ左投手では19年にセーブ王に輝いた松井がいる。スライダーは一級品で「自分のスライダーとの違いを分析して新たなスライダーを発見したい」と目を輝かせる。サウスポーにしか分からない感覚などを相談するにはうってつけの存在だ。

 緩急を駆使すれば最速155キロの直球はさらに生きる。「岸さんのカーブはカウントを取りたいときに取れる。使い方を覚えたい」と早川。岸は球種こそ少ないが、抜群の制球力と投球術がある。カーブを磨けば投球の幅は間違いなく広がる。

 プロではどんな状況にも動じない精神力が必要。多彩な球種やバランスいいフォームだけでなく「鋼のメンタル」の持ち主でもある昨季最多勝右腕の涌井については「常にポーカーフェース。どういう気持ちでマウンドに立っているのか聞いてみたい」と希望した。

 4投手のいいとこ取りができれば間違いなく絶対エースが完成する。さらに現時点で去就が未定で13年にレギュラーシーズン24勝無敗でチームを優勝に導いた田中が古巣に復帰することになれば究極の手本となるはずだ。

 早川は物おじしない性格で「疑問に思ったことはそこで(先輩にも)聞けるタイプ」と自己分析する。野球への探究心は誰より強く、将来の目標は「沢村賞」。新人左腕が高みを目指すための環境は十二分に整っている。(重光 晋太郎)

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