九産大と日本文理大が決勝進出 九州大学野球選手権

[ 2020年11月8日 05:30 ]

九州大学野球選手権第1日 ( 2020年11月7日    福岡市・SGマリンフィールド東浜 )

好リリーフをみせた九産大・岩田
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 準決勝2試合が行われた。九産大は3投手の完封リレーで6―0と福岡大に快勝。先月26日の育成ドラフトで阪神から1位指名を受けた岩田将貴投手(4年)が救援で見事な火消し役を見せた。日本文理大は東海大九州に14―3で大勝。決勝は8日に行われる。

 岩田がドラフト後初登板でその実力を証明した。6回2死二、三塁でマウンドに上がり、左飛に抑えてピンチを切り抜けると涼しげな顔でベンチに戻った。リードは3点あったが、大久保哲也監督は「点を取られると流れが変わると思った」と迷いなくエースを投入。堂々とした投球で貫禄を示した岩田は「完璧でした。意識しすぎても駄目なのでいつも通りに投げようと思った」と笑みを浮かべた。

 2イニングをパーフェクト投球で、1三振も奪った。昨夏に左肘じん帯の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今秋リーグ戦で復活した左腕は「怖さもあるが、ある程度まとまって投げられている」と納得の表情を見せた。プロでの目標は支配下を勝ち取り、救援で活躍すること。「毎日投げたい」と活躍を思い描いている。

 決勝に向けて、岩田は「残り1試合。できるなら最後を締めたい」と希望した。明治神宮大会が中止になり、大学最後の試合となる。その優勝の瞬間をマウンドで迎えたい――。「大学はケガもあって、親に最後くらい良い姿を見せられたら」。支えてくれた人たちへ、感謝の思いを込めて最高の投球をプレゼントする。

 <日本文理大>2本塁打を含む18安打14得点と打線が爆発し、中村寿博監督は「今日の結果は最後まで残ってくれた4年生の気持ち」と万感の思いを口にした。コロナ禍で練習ができない時期もあった中、水野主将ら4年生が300人近い部員をまとめ、「指導者だけではできなかった」と感謝。4季ぶりの九州王者へ「4年生の最後の試合。生きていく力に変わるような試合がしたい」と力を込め、水野主将は「今年は無敗なので、勝って終わりたい」と誓った。
 

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2020年11月8日のニュース