巨人・坂本 偉業達成に安ど「食欲なくて緊張していた」、ファンに感謝「あの雰囲気は一生忘れない」

[ 2020年11月8日 17:49 ]

セ・リーグ   巨人3―5ヤクルト ( 2020年11月8日    東京D )

<巨・ヤ>7回、スタンドのファンに手を振りながらベンチに戻る坂本(撮影・森沢裕)
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 巨人の坂本勇人内野手(31)が8日、今季ホーム最終戦となるヤクルト戦に「3番・遊撃」で先発出場。初回の第1打席で左翼線二塁打を放ち、史上53人目の通算2000安打を達成した。31歳10カ月での到達は1968年榎本喜八(東京)の31歳7カ月に次ぐ歴代2位の年少記録で、右打者では歴代最年少。

 金字塔へ王手をかけて迎えた坂本。2死走者なしの場面で第1打席に入り、試合前まで通算6打数2安打と相性の良い相手先発・スアレスと対戦した。初球のスライダーを見送ったあと、ファウルと見逃しでカウント1―2と追い込まれたが、4球目に外角のスライダーを振り抜き左翼線へ。二塁ベースに到達すると笑顔を見せ、オレンジ色に染まった東京ドームは大きな拍手に包まれた。また、3回の第2打席では19号2ラン。“2001安打目”はバックスクリーンに運ぶ豪快なアーチになった。さらに、第3打席で遊撃への内野安打をマークし、この日は3打数3安打1四球の活躍。節目の記録を自らのバットで祝福してみせた。

 坂本は「朝起きてから食欲なくて、今日一日緊張していたんですけど」と明かしつつ、「1打席目にヒットが出たのでそこからは力が抜けて良いバッティングができたかなと思います」と安どの表情。「僕が想像していた以上にファンの皆さんが期待をしてくださったので、あの雰囲気は一生忘れない」と喜びをかみ締めた。
 また、コロナ禍で開幕が遅れ、無観客でスタートした今シーズン。「医療従事者の皆様のおかげでお客さんを入れてプレーができていているので、そこに感謝をして」と伝え、「高校の恩師である金沢監督、そしてプロに入って若い時から使ってくださった原監督、ファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

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