西武 5点差追いついた!CS進出へ執念ドロー 小刻み継投で2回以降無失点

[ 2020年11月8日 05:30 ]

パ・リーグ   西武6―6楽天 ( 2020年11月7日    楽天生命パーク )

<楽・西>7回無死、ソロ本塁打を放ち笑顔でエアタッチする外崎
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 初回を終えて5点のビハインド。目の前が真っ暗になるような立ち上がりも、西武ナインは全員で執念の引き分けに持ち込んだ。

 「よく引き分けた。選手はあのあと、ピッチャーもよく頑張ってくれた。野手も追い越せなかったけど、よく粘ってくれました」

 3時間56分の激闘を終え、辻監督は選手たちをねぎらった。初回に外崎の適時打で先制した直後、先発の今井が1回を持たずに6点を失う背信投球。それでも昨季まで2連覇した意地がある。執念のタクトを振った。

 初回で今井を諦めると、その後は7投手を小刻みに継投。7回に勝利の方程式の一角、森脇が1死一、二塁のピンチを招くと、「あそこを抑えられるのは平良しかいない」と迷わずスイッチ。20歳の剛腕は浅村を157キロの直球で空振り三振。銀次からは外角低めへの158キロ直球で見逃し三振を奪い、「100点のボールだと思います」と胸を張った。

 投手陣が2回以降、延長10回まで無失点でタスキをつなぐ一方、打線も2回に呉念庭(ウーネンティン)の右前適時打で1点を返すと、6回には愛斗の左犠飛などで2点。7回には外崎の8号ソロとスパンジェンバーグの左前適時打で最大5点差を追いつき、CS進出への糸を必死にたぐり寄せた。

 決戦を控える千葉に到着後、ナイターでロッテ勝利の一報が届いた。8日の直接対決で敗れれば終戦だ。「勝ちしか考えていない。勝たないとダメでしょ。明日、全力でいきます」と辻監督。シーズン119試合目で迎える大一番で獅子がカモメに牙をむく。(花里 雄太)

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