森繁和氏 ロッテ・小野が早め継投のアクセントに、CSは初戦取れば面白くなる

[ 2020年11月8日 17:50 ]

パ・リーグ   ロッテ8―2西武 ( 2020年11月8日    ZOZOマリン )

<ロ・西>3回から登板したロッテ2番手の小野(撮影・西川祐介)
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 【森繁和 視点】負けられない決戦はともに早めの継投勝負。ロッテは3回に登板した小野が「アクセント」として効いていた。

 この日は先発要員の岩下がロングリリーフ要員でブルペン入り。しかし3回は相手の打順が中軸の3番からだった。岩下は立ち上がりに難があるだけに、まずは今季リリーフで実績を残した小野で。岩下は4回、下位打線からと比較的楽な場面で登板した。このワンクッションが効果的。岩下は4回を3者凡退に抑え、2回1/3を無失点で役割を終えた。

 勝敗のポイントは6回の攻防。ロッテ、西武ともに3投手がマウンドに上がり、3四球に3四死球。ミスが出たのは西武だった。2死一、二塁で荻野の一塁内野安打でベースカバーに入った平井が、捕球後に判定をする審判を見てしまい、一瞬の間ができた。本来ならすぐ本塁を振り向いて、二塁走者の動きをケアしなければならない。平井は慌ててホームに投げて悪送球。決定的な2点を失った。春季キャンプ初日から何度も練習しているプレー。このミスが命取りになった。

 14日のCS初戦は、今季ソフトバンクに3勝0敗の二木が中6日で先発することが濃厚。ロッテが初戦を取れば面白いシリーズになる。(スポニチ本紙評論家)

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2020年11月8日のニュース