早大 V逆王手!早川毎回15K完投勝利 8日に慶大2回戦 小宮山監督「早川で締めて優勝する」

[ 2020年11月8日 05:30 ]

東京六大学野球最終週第1日   早大3―1慶大 ( 2020年11月7日    神宮 )

<早大・慶大>完投勝利した早大・早川はグラブを叩いてガッツポーズ(撮影・佐久間 琴子)
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 早大が慶大を下し、15年秋以来の優勝に逆王手だ。1敗もできない状況の中、楽天ドラフト1位の早川隆久投手(4年)が、5安打1失点、15奪三振で完投勝利。慶大のヤクルト1位・木沢尚文投手(同)に投げ勝った。早大は7・5ポイントで首位浮上。小宮山悟監督(55)は引き分け以上で10季ぶり優勝が決まる8日の2回戦で、早川の救援起用を明言した。慶大は2季ぶりの優勝へ、勝利が絶対条件となった。

 早川を大きくしたのは「自信」だった。2年冬の東伏見。自主練習を終えて寮に引き揚げると、翌年1月の監督就任が発表されていた小宮山氏と偶然、遭遇した。写真を見ながらフォームの改善点を告げられ「自分のボールを信じていけば絶対勝てる。打たれるわけがない」と背中を押された。この一言が突き刺さった。

 当時の早川は、4季27試合で通算2勝と苦しんでいた。小島(現ロッテ)が引退し、エース不在となり、2日間寮の部屋で泣き通すほど重圧に押しつぶされそうになっていた。「救世主が現れたと思った。自信を持つことができた」。あれから約2年。負けが許されない一戦で、自信に満ちた快投を披露した。

 慶大・木沢との初めての先発対決。注目のドラ1対決でもあり、上限だった1万2000人の観衆が集まった。踏み込んでくる相手打線に対し、最速151キロの直球を軸に球威で圧倒。同点を許した7回は隙を見せれば流れが変わる場面で、左の宮尾に対し内角150キロで空振り三振。「今までならあの場面はずっと外一辺倒だった」。要所で見せた強気の内角攻めが、直後の勝ち越しを呼んだ。

 先発全員から毎回の15奪三振で、今季先発の5試合は全て2桁。9イニングあたりの三振数を示す今季の奪三振率は驚異の14・71になった。

 エースの奮投で逆王手をかけた。小宮山監督も「評論家をしていた時は辛口とか言われてましたけど、今まで見た中で間違いなくNo・1の投手。生まれ変わったら早川になりたい」と絶賛。そして「明日は最後のマウンドに早川を送る。早川で締めて優勝する」と中継インタビューで高らかに宣言した。

 負けなければ10季ぶりの優勝に手が届く最後の早慶戦。「力を出し切りたい」。早川が学生最後のマウンドへ上がる時、優勝は目の前にある。(松井 いつき)

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