阪神・秋山 5連勝締め!西勇に並ぶ11勝目! 「来年は大事なところで勝ち続けられるように」

[ 2020年11月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-0広島 ( 2020年11月7日    マツダスタジアム )

<広・神24> 1回2死、鈴木を左飛に打ち取った秋山(撮影・大森 寛明)
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 今や先発陣の柱の風格さえ漂う。阪神・秋山は8回、先頭の長野に中前打を許したところで降板したが、7回0/3を単打3本に抑え二塁を踏ませず無失点。自身5連勝フィニッシュで西勇と並ぶチームトップの11勝目を挙げ、充実のシーズンを終えた。

 「立ち上がりちょっと逆球が多かったですけど(それを)生かしながらうまく進めて行けたかなと思います」

 持ち味の制球の良さと、球速以上に威力を感じさせる真っすぐが光った。2回と6回は先頭に出塁を許したがいずれも後続を併殺に仕留めた。「いろんな配球ができている。(打者が)待ち球を決めきれずに振りにきてくれている結果かなと思います」。能見と石原慶の同学年対決を演出するための降板までに要した球数は81球。無四球と盤石の内容に矢野監督からも「テンポ良かったしね。完璧なピッチングやったんじゃないか」と絶賛された。

 昨オフの選手会イベントで故郷・愛媛に凱旋。母校の西条高を訪れるなど、束の間のリフレッシュの時間を過ごした。高校時代の同級生からの激励に「来シーズン頑張るわ」と、12勝した17年以来の2桁勝利を目指して迎えた今季。右膝の故障で満足いく成績を残せなかった過去2年間を乗り越え、有言実行した。

 112イニングで規定投球回(120イニング)には到達できなかったが、防御率を3・09から、目標だった2点台となる2・89に下げた。「正直、真っすぐは球速とかまだまだだなと思う中で、引き出しを使いながらやれたことは良かった。フォークを振らせることが多くできていたので、来年以降に生かせられたら幅が広がる。来年は大事なところで勝ち続けられるように頑張りたい」。真価を問われる来季。エースに躍り出るほどの活躍を期待せずにはいられない。(阪井 日向)

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2020年11月8日のニュース