楽天・渡辺直、松坂世代唯一の現役野手が引退「一流の脇役になる」野村監督の教えに感謝

[ 2020年11月6日 21:20 ]

パ・リーグ   楽天4―2西武 ( 2020年11月6日    楽天生命パーク )

<楽・西23>西武に勝利し岸らナインと抱き合う楽天・渡辺直(撮影・白鳥 佳樹)
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 今季限りでの現役引退を表明している楽天の渡辺直人内野手兼1軍打撃コーチ(40)が、引退試合となった6日の西武戦(楽天生命パーク)に「1番・DH」でスタメン出場。マルチ安打を放ち、チームの勝利に貢献した。

 試合後の引退セレモニー。一塁側では17年まで在籍した西武ナインも残り、渡辺直の姿を見守った。渡辺直は「楽天に入団して14年。選手として目指していたことがある。『一流の脇役になる』ということです。自分の野球人生で大きな影響を与えてくださった野村監督の教えです。厳しいプロの世界でどうやって生き残れるか、どうやったら必要とされる選手になれるのか、厳しく指導していただきました。中々、一流にはなれなかったかもしれませんが、この歳まで今日まで野球を続けることができました」と天国の恩師・野村監督に感謝の思いを述べた。

 楽天、横浜・DeNA、西武の3球団を活躍したいぶし銀の名バイプレーヤー。「自分が全力でプレーできた最大の要因はファンの皆さんの声援のおかげです。不安やプレッシャーに押しつぶされそうな時に『直人頑張れ』と大きな声援をいただきました。応援歌の中にある『我らの直人』というフレーズは本当にありがたかったです」とファンに感謝。

 「最後になりますが、最高の球団で最高のチームメートと最高のファンとともに野球ができて本当に幸せでした。ありがとうございました」

 1980年生まれの「松坂世代」で唯一の現役野手が14年の現役生活に幕を下ろした。

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