大崎、明豊撃破!サヨナラ二塁打の乙内翔「自分が決めてやろうと」

[ 2020年11月6日 05:30 ]

秋季高校野球九州大会準決勝   大崎3―2明豊 ( 2020年11月5日    長崎県営 )

<大崎・明豊>喜ぶ大崎の選手たち
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 強さは本物だ。大崎(長崎)が昨秋の九州大会覇者、明豊(大分)を食った。延長12回2死二塁。2番の乙内翔が右翼線にサヨナラ二塁打を放ち、「自分が決めてやろうと思った。とてもうれしかった」と右手を突き上げて、雄叫びを上げた。

 チームを救ったのはこの試合、2度目だった。1―1の延長10回に勝ち越された。その裏に同点の適時打を放ったのも乙内翔。「今日は打てる感じがしていた。ボールが見えていた」と話した。
 清水央彦監督いわく、性格は「やんちゃな方」。本人も「生意気なところがあったり…」と頭をかく。指揮官からは箸の置き方など、礼儀も学んだ。観戦した父の信助さんは、「食べた方を人に向けるな、ということです。家に帰ってきたときも、(いい意味で)癖になったと言っていました」と野球を通じた息子の成長を喜ぶ。

 長崎県西部に浮かぶ造船の町、大島(西海市)にある唯一の高校。昨秋の九州大会では準々決勝敗退。ドラフトでオリックスから育成1位で指名された川瀬堅斗投手を擁する大分商に敗れ、センバツ出場を逃していた。

 今年は決勝進出したことで、甲子園初出場はほぼ確実になった。全校生徒114人の小規模な公立校の球児は、人口約5000人の島民の声援を力に進撃。乙内翔は「九州チャンピオンになって甲子園に行きたい」と意気込んだ。

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2020年11月6日のニュース