全校生徒114人の大崎が九州王者に 島から来春センバツで旋風を

[ 2020年11月6日 20:52 ]

九州大会決勝   大崎5―1福岡大大濠 ( 2020年11月6日    長崎県営球場 )

<大崎・福岡大大濠>喜ぶ大崎ナイン
Photo By スポニチ

 全国生徒は114人。長崎県西部に浮かぶ大島に学校がある大崎が九州大会の頂点に立った。

 ここまで3試合連続完投だったエースの坂本安司投手(2年)に代わって背番号11の左腕、勝本晴彦投手(1年)が先発。初回に先制を許したが、2回以降はわずか2安打に抑える快投。120キロ台の直球やカットボールなどで封じた。「最後に自分が投げて勝てたのでうれしかったです」と話した。今後に向けサイズアップ、球速アップ、下半身強化などを目標に掲げた。ちなみに、実家は長崎県五島市の福江商店街にある洋菓子店「お菓子の店 かつもと」を営んでいる。「一番人気はクリームクロワッサンです。たまに食べていました」と話した。

 打線は4回に9番・山口の適時打が決勝点になった。チーム全体でコンパクトに振ることを練習してきたことが結果につながったという。4試合中、3試合で2桁安打を記録した。

 4試合無失策と守備もいいが、清峰時代はコーチとして、佐世保実時代は監督として甲子園に導いた清水央彦監督に慢心はない。「まだまだ質も量も足りない。例年以上に鍛えて甲子園に向けて準備したい」。島からの旋風を甲子園でも起こすべく、言葉に力がこもった。

続きを表示

2020年11月6日のニュース