ソフトB・東浜 2冠消えた…7回2/3で今季最悪6失点で無冠に 規定投球回に1イニング届かず

[ 2020年11月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1-6ロッテ ( 2020年11月5日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>8回2死満塁から安田に押し出し四球を与えガックリの東浜はここで降板(撮影・長久保 豊)
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 ソフトバンクは5日、ロッテとの最終戦に敗れ全球団に勝ち越す「完全V」を逃した。最優秀防御率と勝率1位で2冠の可能性があった東浜巨投手(30)が7回2/3で6失点。2敗目(9勝)を喫し今季の規定投球回にも1回届かなかった。チームは9日に今季最終戦があるが、右腕が登板する可能性は低いため個人タイトル獲得は極めて難しくなった。“無冠の無念”は、日本一となって晴らす。

 チームは完全優勝を、東浜は防御率と勝率第1位の2冠を懸けていた。今季ロッテとの最終戦。チャレンジはどちらも失敗に終わった。東浜は1―3の8回2死満塁でこの日、2度目の押し出し四球。4点目を献上し防御率トップ浮上の可能性がなくなると、マウンドでガクンとうずくまった。

 「思うようにボールを操ることができず、最後に力を振り絞ることができなかった。力を出し切れなかった」

 7回2/3で今季ワーストタイの9安打、ワースト6失点で2敗目。試合前に2・02だった防御率は2・34となり、リーグトップにいる千賀の2・16は遠のいた。

 中5日で今季最多135球の力投も報われず、今季の規定投球回に1回届かないまま無念の降板。勝利投手になれば、今季は特例で10勝以上が対象となる勝率第1位は当確となり、好投すれば最優秀防御率でも一気に首位に躍り出るチャンス。まさに最終勝負だった。

 4回までは軽快に飛ばしたが、1―0の5回2死一、二塁で安田に痛恨の2点打で勝ち越しを許した。以降は指先の感覚も狂い出した。6回2死二塁から3連続四球で押し出しの失点。工藤監督は「4回までは…、良かったですね。バランスを一時的に崩したのかな。7回で代えるのもあったが彼の目標はあったし。(タイトルを)獲らせてあげたかったが投げて抑えないと、獲れるものも獲れない。自分の力でやってもらうしかなかった」と大きくため息をついた。

 チームは今季ロッテ戦を11勝1分け12敗で終了。2年連続の負け越し。ZOZOマリンでも5勝1分け6敗と鬼門も継続した。全球団勝ち越しの“完全V”も阻止された指揮官は「残念です。ロッテには勝ち越したかったんですけど。これは来年の、僕らの課題、ということにしておきます」と渋い表情。この悔しさを14日からのCS、その後の日本シリーズでぶつける。

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