中日・吉見にナイン感謝 山井「後輩でも尊敬に値する投手」 大野雄「魂を引き継いでいきたい」

[ 2020年11月6日 18:35 ]

セ・リーグ   中日ーヤクルト ( 2020年11月6日    ナゴヤD )

<中・ヤ>ラスト登板を終え、花束を手にスタンドの声援に応える吉見(撮影・椎名 航)
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 中日・吉見の引退登板にチームメートたちも惜別の言葉を贈った。

 吉見とともに15年間、プレーしてきたベテラン・山井は「まずは15年間、お疲れ様」と労いの言葉。そして入団時を振り返り「ヨシ(吉見)は入って来た時の印象が強い。2軍戦でこれといってすごい球がないのに全然、点を取られない。絶対的なコントロールに見入ってしまったのを覚えている」と懐かしんだ。

 その上で「365日、野球のことを考えていて、その姿勢や考え方は後輩でも尊敬に値する投手」と敬意の眼差し。「絶対にいい指導者になると思うので、いつかまたドラゴンズのユニホームを着てほしい」と願った。

 トヨタ自動車の後輩でもある祖父江は「オフに京都に滝に打たれに連れて行っていただいたのが、とても思い出に残っています」と回顧。「僕がプロに入る前からオフにトヨタ自動車のグラウンドに練習に来ていた時、気さくに声をかけてくださり、プロを目指していた僕にはとても励みになりました」と感謝した。そして「吉見さんのような投手を目指して、これからも頑張っていきたいです」と誓った。

 エースとして前日5日のDeNA戦でチームをAクラス入りに導いた大野雄は「入団時から自主トレに連れて行っていただいたり、本当にお世話になりました」と感謝。絶対的エースとして中日の黄金期を支えた先輩右腕に「吉見さんの背中を追い続けてきて、今年で少しは近づけたかなと思います。これからもチームを勝利に導くことが恩返しになると思いますので、吉見さんの魂を引き継いでいきたいと思います」とエースの系譜を受け継ぐことを誓った。

 学年が1つ違いで公私ともに仲の良かった大島は「家族ぐるみで仲良くさせてもらっていたので、残念です」としんみり。「後ろで守っていて1番、安心感のあるピッチャーだったと思います」と抜群の制球力を誇った右腕を改めて称賛した。その上で「野球に対する取り組み方、体のケアにすごく気を使っている姿はとても勉強になりました。現役生活は今日で最後ですが、新しい道でも頑張っていただきたいです」とエールを送った。

 吉見の自主トレに志願して参加していた柳は「入団してからずっと、吉見さんを見ながらここまでやってきました。自主トレを一緒にやらせていただいたり、とても勉強になりました。僕も吉見さんのような存在になれるようにこれからもやっていきたいです」と話した。

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