大野雄か菅野か 選考難しい沢村賞 価値ある10完投、かたや開幕13連勝

[ 2020年11月6日 05:30 ]

セ・リーグ   中日2-0DeNA ( 2020年11月5日    ナゴヤドーム )

大野雄(中)と菅野(巨)の沢村賞選考基準項目成績
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 大野雄(中)は菅野(巨)と並ぶ沢村賞の有力候補だ。同賞選考基準は7項目に及ぶが防御率1・82、完投10、勝率・647の3項目をクリア。菅野は防御率2・04、勝率・875の2項目となっており、達成項目数で上回っている。

 また、大野雄は近年困難な10完投の基準も満たした。過去20年間の受賞者の中でも10完投以上は、01年松坂(西=12)、07年ダルビッシュ(日=12)、09年涌井(西=11)、11年田中(楽=14)、18年菅野(10)だけ。試合減と過密日程の中で達成した大野雄は例年以上に評価されそうだ。

 さらに勝利、勝率以外の5項目で菅野以上の成績を残している。一方、菅野は開幕13連勝の快挙もあって両リーグ最多の14勝。あと1勝で15勝の基準に達する。大野雄と並ぶ3項目クリアとなれば史上最多タイの3度目の沢村賞に近づくがどうか。

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2020年11月6日のニュース