中日・吉見、引退セレモニーで涙…支えてくれた家族に感謝、後輩たちに「ドラゴンズは強いです」

[ 2020年11月6日 23:11 ]

セ・リーグ   中日4-5ヤクルト ( 2020年11月6日    ナゴヤD )

<中・ヤ24>スタンドの声援を受け場内一周する吉見(撮影・椎名 航)
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 今季限りで現役を引退する中日・吉見一起投手(36)が6日、ヤクルトとの試合後に引退セレモニーに臨んだ。

 先発、守護神としてドラゴンズの黄金期を吉見とともに支えた球団OB・岩瀬仁紀氏から花束を贈られると、熱い抱擁。

 さらに、3人の息子から花束を受け取ると、こらえ切れなかった。顔をくちゃくちゃにして3人と抱き合い、号泣。自身の最大の理解者であり、応援者であった家族へ感謝を新たにした。

 引退スピーチではプロ野球の厳しさを教わった元監督、落合博満氏や森繁和氏をはじめ、捕手として自身をリードしてくれた谷繁元信氏や後ろを守ってくれた野手陣、トレーナーやブルペン捕手ら球団スタッフに感謝の言葉を述べた。

 そして、「何より妻と出会えたこと。妻無しでは今の僕は間違いなくありません。わがままな僕、自分勝手な僕を常に優先して支えてくれた。3人の子どもも産んでくれました。本当に感謝です。ありがとう」と聡子夫人に感謝の言葉を述べた。

 続けて、前日5日に8年ぶりのAクラス入りを決めた後輩たちに「選手の皆さん、ドラゴンズは強いです。もっともっと強くなると思います。いつ終わるかわからない人生1日1日を大事にして後悔のないように、独走したジャイアンツを倒して優勝して与田監督を男にしてください。必ずできると期待しています」とエール。

 ファンにも「投げる時は恐怖感いっぱいでマウンドに上がるのは怖かったです。ただ、マウンドに上がる時の声援で僕の背中を押してくれました。ありがとうございます」と感謝を忘れず「チームの力だけでは優勝できません。ファンの応援があって、チームに伝わり、選手が頑張り勝利に結びつくと思います。これからもドラゴンズの応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。


 そしてスピーチの最後を「15年間、幸せなプロ野球人生でした。野球の神様、ありがとう!」と結び、現役生活に別れを告げた。

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2020年11月6日のニュース