東都1部昇格の青学大 河原井前監督も喜ぶ「よく頑張った」

[ 2020年11月6日 12:49 ]

東都大学野球2部秋季リーグ 最終戦   青学大7―0拓大 ( 2020年11月5日    等々力 )

<東都大学野球2部秋季リーグ 最終戦 青学大・拓大>試合を見守る河原井正雄前監督(撮影・柳内 遼平)
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 東都大学野球2部秋季リーグが5日、等々力球場で3試合が行われた。第1試合で日大が敗れたため、8季ぶり16度目の2部優勝が決まった青学大は拓大との最終戦を7―0で勝利した。今季はコロナ禍の影響で入れ替え戦を行わず自動昇格となるため14年秋以来の1部復帰となる。

 1年生の下村が6安打完封で14奪三振の快投を見せ有終の美を飾った。「神宮でやれるのが嬉しい」と右腕は昇格を喜んだ。

 侍ジャパン・小久保裕紀前監督、ロッテ・井口資仁監督らを育て、計4度の大学日本一に導いた河原井正雄前監督(66)もスタンドで観戦し、「最後に勝てて良い終わり方ができた。よく頑張った。おめでとうと言いたい」と祝福した。好投した1年生の最速150キロ右腕・下村に対しては「ずっと彼を見てきた。社会人相手でも良いピッチングをしている。真っすぐも速いし、緩急も使える。大事に使ってほしいね」と話した。

 名将が見守る前で昇格を飾る勝利を挙げた安藤寧則監督は「とにかく嬉しいの一言。自分の中では(河原井氏は)今も監督さん。今秋は平日開催もあり多くの試合を見守ってくださった。喜ぶ顔を見ることができて良かった」と声を弾ませた。

 河原井氏は18年10月に同大の監督を退任後、19年9月から母校・群馬県立桐生高校野球部のコーチを務めている。レベルの高い大学野球との違いを「高校野球は短く、一から教えるというのは大変。でも選手は本当に真面目で言うことを聞こうとしてくれている。かわいくなってきたよ」と微笑む。今夏の独自大会1回戦敗退から秋は3回戦進出とチームは徐々に力をつけている。来年の青学大と桐生高校の戦いに注目したい。

 ◆河原井 正雄(かわらい・まさお)1954年(昭29)7月26日生まれ、群馬県桐生市出身の66歳。桐生高ではエースとして72年北関東大会準決勝進出も足利工に敗退。青学大進学後は1年春リーグ首位打者に。社会人・本田技研(現Honda)でプレー後、87年青学大監督に就任。14年に退任し一度は復帰したが、18年10月に退任した。DeNA坪井智哉コーチ、ヤクルト石川雅規投手、オリックス吉田正尚外野手らを育て計4度の大学日本一に輝いた。

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2020年11月6日のニュース