逆転CSへ西武1差! 「救世主」榎田が425日ぶり1勝 「必死に」7回1死まで無安打投球

[ 2020年11月3日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4-0日本ハム ( 2020年11月2日    メットライフD )

<西・日>お立ち台で笑顔を見せる榎田(左)と栗山(撮影・尾崎 有希)
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 メットライフドームに響いた万雷の拍手が、全てを物語っていた。西武のベテラン左腕・榎田が、一世一代の投球でCS進出に望みをつないだ。

 「ここまでふがいないピッチングが続いていたので、今日勝てたことは良かった」

 シーズン最終盤。遅まきながら「救世主・榎田」が帰ってきた。初回3者凡退の立ち上がりを見せると、最速141キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜてアウトを積み重ねた。6回まで無安打。スコアボードに「0」を並べていたが「気にしている場合じゃない。必死に投げていました」と懸命に腕を振った。

 阪神から移籍3年目の34歳は、一昨年に先発ローテに定着して11勝を挙げ、10年ぶりの優勝に貢献。レオ党から「救世主」と称えられた。だが、昨季はわずか4勝。今季もここまで4度の先発で白星がなく、「戦力になれていなかった」。この日は「2軍ばかりの生活で朝のリズムになっていた」と正午ごろ球場入り。決戦に備えた。

 7回1死で杉谷に初安打となる二塁打を許したが、6回1/3を「1」安打無失点で、待望の今季「1」勝目。昨年9月4日以来、425日ぶりの白星で、2位ロッテに「1」ゲーム差に肉薄した。お立ち台では「打たれたときに“アー”という感じで、申し訳ない気持ちでした」と苦笑いで謝罪。レオ党が本気で悔しがるほどの快投だった。(花里 雄太)

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