CSないセ V巨人がパのチームの「勢い」とどう戦うか

[ 2020年11月3日 09:00 ]

優勝後も勝利を重ねたソフトバンク
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 短期決戦で最も重要になるのが、チームの「勢い」だろう。今季はコロナの影響で変則日程となったシーズン。パ・リーグだけが、1位―2位チームによるクライマックス・シリーズ(CS)が行われ、日本シリーズ(11月21日開幕)進出を争う。

 3年ぶりにリーグ優勝したソフトバンク・工藤監督は「選手は優勝が決まっても次はCS、日本一という気持ちで戦っている」と集中力を切らさずに試合に臨むナインに目を細めていた。実際にチームは優勝を決めた翌日から4連勝するなど、余韻に浸っていなかった。

 一方、CSがないセ・リーグは、巨人が2年連続の日本シリーズを決めた。10月30日に優勝が決まり、日本シリーズ開幕まで約3週間の時間ができた。シーズン最終戦は11月14日のDeNA戦。同日からパのCSが開幕する。トーナメントのような真剣勝負を経験するパのチームには、少なからず「勢い」が付く。待ち構える巨人は、3週間の調整期間の過ごし方が鍵となりそうだ。

 昨年はソフトバンクが2位から勝ち上がり、ポストシーズン10連勝で日本一になった。今季も優勝争いが佳境に入った10月に12連勝を記録するなど、勝ち出したら止まらない傾向は続いている。特別なシーズンだからこそ、巨人がパのチームの「勢い」とどう戦うのかに、注目している。(記者コラム・川島 毅洋)

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2020年11月3日のニュース