オリックス ドラ3・来田 狙うは開幕スタメン 球団高卒新人では10年ぶり、安打放てば球団初

[ 2020年11月3日 05:30 ]

オリックスから指名あいさつを受けた明石商・来田(右)は、乾スカウトから、中島監督代行と吉田正のサインボールをプレゼントされ笑顔
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 オリックスからドラフト3位指名された明石商・来田涼斗外野手(18)が2日、兵庫県明石市の同校で牧田勝吾編成副部長らから指名あいさつを受け、球団高卒新人では10年ぶりの開幕スタメン奪取へ意欲を示した。

 「これまでも1番中堅でやってきたので、変わらず狙っていきたい。1年目から開幕1軍を狙う気持ちを忘れずに…と言っていただいた。期待に応えられるようにやっていきたい」

 実現すれば、11年4月12日のソフトバンク戦に「9番右翼」で出場した後藤(当時の登録名は駿太)以来。結果は2打数無安打だったため、開幕戦で安打すれば、2リーグ制以降の高卒新人では球団史上初となる。

 50メートル5秒8の快足に高校通算34本塁打を誇る好素材。チームは今季中堅を固定できず、課題の得点力不足は深刻な状況で、佐野や西浦らとのレギュラー争いが見込まれる。

 「狭間監督からは、“確実性のある打撃ができていない”と。それが大事になると思う」と課題を分析。吉田正への弟子入りを望み、「下半身の強さや体幹がブレない分、正確にバットが振れるのかなと思う。トリプル3を狙える選手になりたい」と思い描いた。2年連続最下位からの逆襲へ、新戦力がカンフル剤になりそうだ。 (湯澤 涼)

 《元ソフトボール日本代表・乾スカウト期待》オリックスの乾絵美スカウトが“教え子”とともに初の指名あいさつに臨んだ。来田が小学校時代に所属したバファローズジュニアでコーチを務めた間柄で、同スカウトにとって来田が初の担当選手。「めちゃめちゃうれしい。ずっと、お世話になっていた(来田の)ご両親に抱きつきたいくらい!」と良縁に感慨深げ。「“一球で仕留めてやろう”と、ひしひしと感じる選手。1日でも長く1軍で活躍してほしい」と期待した。

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2020年11月3日のニュース