日本ハム3位、上武大・古川目標は「令和の阿部」と「ストップ・ザ・周東」

[ 2020年11月3日 05:30 ]

日本ハムの指名あいさつを受けたドラフト3位の上武大・古川(右は高橋スカウト)                               
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 「令和の阿部」になる――。日本ハムからドラフト3位指名を受けた上武大・古川裕大捕手(22)が2日、群馬県伊勢崎市の上武大キャンパスで指名あいさつを受けた。強肩強打の捕手として即戦力に期待される。同じ左打ちで、平成に一時代を築いた「強打の捕手」巨人・阿部慎之助2軍監督(41)を目指す考えを明かし、捕手として全試合出場を目標に掲げた。

 答えは明確だ。憧れの選手についての質問。古川は迷わずにその名を挙げた。

 「他球団ではありますけど、ジャイアンツの2軍監督の阿部慎之助さんは目標とする選手です」。無骨な九州男児らしく心に思うことは、はっきりと口にする。同じ左打者。野球を始めた小学3年の頃から、巨人の不動の捕手として活躍する姿に憧れた。「本当に打てる捕手として尊敬して、目標にしています」。目を輝かせて、そう続けた。

 生まれも育ちも福岡県。しかし、父・裕一郎さんをはじめ一家で巨人ファンだった。少年時代から捕手一筋の古川にとって、大きな目標となるのは自然の理だ。憧れの「強打の捕手」を目指して磨いた打撃で、中学時代にU―15日本代表、昨年も大学日本代表と異なるカテゴリーで侍ジャパン入りした。今年8月の巨人3軍とのプロ・アマ交流試合では、阿部2軍監督が見守る前で2ランを放っている。担当の高橋憲幸スカウトは「大学でもトップレベルの打力と守備力。10年でも15年でも(正捕手で)やってもらえると思っている」と力説した。

 打てる捕手は、今の日本ハムに不可欠なピース。古川への期待も大きいが、もう一つの武器も魅力だ。二塁送球タイム1・82秒を誇る強肩。アピールポイントも「スローイングとバッティング」と言い切る。ソフトバンク・周東について「できれば刺したい。アウトにしたいというのはあります」と言い、目標に「捕手として全試合出場」を掲げた。

 九州から関東、そして北海道へ。令和に「強打の捕手」の称号を背負うのは古川だ。(秋村 誠人)

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2020年11月3日のニュース