目指せ郭泰源!ソフトバンク ドラ5の履正社・田上の潜在能力高評価

[ 2020年11月3日 05:30 ]

ソフトバンクの指名あいさつを受けた履正社・田上(左から稲嶺スカウト、福山アマスカウトチーフ、田上、永井編成・育成部長兼スカウト室長)
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 ソフトバンク、永井智浩編成・育成部長兼スカウト室長(45)らが2日、大阪府豊中市の履正社高を訪れ、ドラフト5位指名した田上奏大投手(17)に指名あいさつを行った。福山龍太郎アマスカウトチーフ(44)は高校では公式戦未登板ながら、練習試合で最速151キロを計測した潜在能力を高く評価。「台湾のレジェンド」の名を挙げ、将来への大きな期待を示した。

 右腕の将来像を問われた福山チーフは「郭泰源さん」とイメージを膨らませた。台湾出身の同氏は西武で85年から13年間プレー。相手をねじ伏せる剛球を武器に117勝を挙げ「オリエンタル・エクスプレス」の異名を取った。同氏と異なり、アマ時代に投手としての実績がない田上だが「ベース板での強さが違うし、想像を超える球を投げる。原石なので、我々ならではの獲得」と自信を持つ育成力で「エクスプレス」へと成長させる。

 チーフが直接視察したのは練習でのブルペン投球のみ。それでも「スカウトを長年やってきたが、衝撃を受けた。この世界、抜きんでた才能には誰も勝てない。ロマンを感じた」と身震いした。千賀のお化けフォーク、甲斐の強肩、周東の足など高い総合力を持ちつつ、一芸に秀でた選手がそろうソフトバンク。田上の「球速&強さ」も個性派としての資質は十分だった。

 田上は6月から本格的に投手に挑戦。練習試合も「10回か9回くらい」の投球回で、ほぼ直球のみを投じた。「1軍で投げられる頃には160キロを出したい。3、4年後には1軍の投手陣の中で活躍したい」。経験も実績もない。その分、伸びしろは無限にある。

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