竜、8年ぶりAクラスへ大前進だ!中盤の集中打でDeNAとの「直接対決」初戦制す

[ 2020年11月3日 17:45 ]

セ・リーグ   中日7―5DeNA ( 2020年11月3日    ナゴヤD )

<中・D>力投する中日先発の福谷(撮影・椎名 航)
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 優勝は逃しても、Aクラスだけは絶対に譲れない。3位中日が0・5差で迫る4位DeNAを本拠地に迎えた「尾張秋の陣」3連戦。初戦を制して連敗を6で止めた与田監督の声には、久しぶりに力がこもっていた。

 「野手が先に点を取ってくれたので、感謝しています」

 2位だった10月26日には、4位と5ゲーム差。ほぼ“安全圏”にいたのに、まさかの大型連敗で事態は風雲急を告げた。現在、5連勝中の福谷を先発に立てた直接対決第1戦。4回に先取点を奪われながら、打線がようやく奮起した。

 その裏、1死一塁から、高橋が左中間へ技ありの適時二塁打。「阿部さん、ナイスランです」と称えたように、30歳の一塁走者がヘッドスライディングで本塁へ還り、士気は高まった。

 続く5回1死一、二塁の好機。京田が右翼へ2点適時三塁打を放ち、勝ち越しに成功した。「チームが苦しい状況ですが、たくさんの方が応援に来てくれているので、何とか走者を還せて良かったです」。秋晴れの祝日で、1万1711人の観客を飲み込んだスタンド。感謝の思いをバットに乗せた。

 劣勢の終盤は、リリーフ陣が奮闘。チーム一丸でリードを守り抜いた。4、5日で2連勝か、1勝1分けなら、長い長い低迷期にピリオドを打つ8年ぶりのAクラスが決まる。歓喜の瞬間まで、笑顔はとっておく。

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