阪神ドラ8石井に刻まれる“ルソーの言葉”異色経歴の右腕は魅力たっぷり

[ 2020年11月3日 15:27 ]

得意のシンカーの握りを見せ笑顔の阪神ドラフト8位の石井(撮影・遠藤 礼)
Photo By スポニチ

 阪神からドラフト8位指名された石井大智投手(23)が3日、畑山統括スカウトらから指名あいさつを受けた。

 5年制の高専卒業では初のプロ野球選手となる右腕。秋田高専では環境都市工学科を専攻し土木、建築の勉強に励んだ。きっかけは地元を襲った災害。「東日本大震災を経験したので、そこで住宅のことを勉強しようと思って」と明かした。

 異色の経歴を持つ男の座右の銘は、哲学者・ルソーの「Living is not breathing but doing(生きるとは呼吸することではない。行動することだ)」。進路に迷っていた高校時に出合った言葉で背中を押された。12球団の支配下選手では最下位での指名も潜在能力は高い。担当の山本宣史スカウトも「ストレートの力、速さは今年の(四国)アイランドリーグで一番のピッチャー」と期待は大きい。“生きるとは行動すること”。偉人の言葉も胸に、プロの世界でその名をとどろかせる。

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月3日のニュース