ダルビッシュ マイナー選手大量解雇に私案「メジャーでプレーさせてあげたら」「名誉にもなる」

[ 2020年5月31日 05:30 ]

カブスのダルビッシュ有(AP)
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 カブスのダルビッシュが29日(日本時間30日)、音声コンテンツ定額制配信サービス「Now Voice(ナウボイス)」で7月上旬の開幕を目指す大リーグ機構(MLB)の開催について「メジャーでプレーしたいマイナーの選手たちをプレーさせてあげたらいい」と持論を語った。

 自身を含め高年俸で家族や安全を優先し、コロナ禍でプレーすることに消極的なメジャーリーガーは少なくないが「最低年俸は150万円くらい」というマイナーはすでに今季中止が決定的で「マイナーリーグ(の選手)からするとやりたい」という。また米国の野球ファンが韓国プロ野球の生中継に関心を寄せる現状を引き合いに出し「米国内でマイナーリーグの人がプレーしたら、みんな絶対そっちを見る。コロナの時期にプレーしたことで名誉にもなる」とメリットを強調した。

 今回の案は「現実的ではない」と認めつつ、キャンプが中断した段階で「シーズン自体が中止になってしまうんじゃないか」とすでに周囲に漏らしていたという。「何とか(MLBと選手会が)合意に向かっていけたらいいのかなと思ったりするけど僕は僕で子供小さいし、いろいろと考える部分もある。合意したところで僕がどう(プレー)するかちゃんとは決めてないけど良い方向に向かっていけばいい」と最後まで慎重に話した。

 ☆ダルビッシュの過去のツイッターでの発言

 ▼4月2日 「帰国しないんですかー?とかたまに聞かれますが、自分たちはアメリカに残ります」と説明。さらに「1月に日本からの来客を断ったのと同じ理由です。ウイルスを持っている可能性がないともいえず、それをまだ感染が爆発していない場所に持ち込む可能性を排除したいからです」とした。

 ▼5月15日 今季開催案について「チームでプレーするということは濃厚接触だらけになる。実際にプレーすることに不安を感じている選手は結構多いらしい」とし、続けて「MLBの選手たちは闘犬とほぼ同じ状況だと思う」とつづった。

 ▼5月16日 解説者のアレックス・ロドリゲス氏が「野球がリーダーシップを発揮する絶好の機会だ」と主張したことに対し「野球の価値を上げたい、早くお金稼ぎたい、我慢できないからって見切り発車だけはやめてほしい」と投稿。

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