忘れてはならない裏方への感謝 取材自粛であらためて分かったこと

[ 2020年5月22日 09:00 ]

全体練習が再開されランニングする広島ナイン(撮影・奥 調)
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 プロ野球の開幕がぼんやりと見えてきた。12球団が6月中の開幕に向け動き出す中、各球団の選手たちも練習の強度を上げている。新型コロナ防止の観点から、当面無観客での試合開催となる見込みだが、テレビや新聞を通してでもプロ野球の試合を見られる可能性が出てきたのはファンにとっても朗報だ。いざ開幕となれば、選手の躍動を余すところなく伝えたい。

 4月にプロ野球担当に加わったものの、球場で選手への取材ができない日々が続く。しかし、その替わりにプロ野球の舞台裏で支える人々の声を聞く機会を得た。

 長年ユニホーム洗濯を請け負っている都内のクリーニング店主は、4月上旬に取材させてもらった。生活とプロ野球が密接に関わっているだけに日常が一変したが、いきいきと往年の選手との交流などを語ってくれた。

 その際、店主の「1試合だけでもたくさんの人が関わるから大変なことなんですよ」という言葉にはっとした。それは野球だけではない。プロ、アマチュア問わず、スポーツイベントは多くの裏で支える人の努力や思いの上で成立するものだ。改めて裏方への感謝を忘れてはいけないと感じさせられた一言だった。

 首都圏の1都3県はいまだ緊急事態宣言下にある。日々の国内新規感染者数は減少に転じているものの、油断すれば再び感染が拡大する恐れもある。そうなれば、開幕の再延期や開幕後のシーズン中断といった事態もあり得なくない。裏方の人々の思いのためにも気をつけながら生活をすることが必要だ。プロスポーツは、まず平和で健康な日常があってこそだと思う。(記者コラム・田中 健人) 

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