広島・小園&磯村が1軍合流 小園はさっそく居残り特守「基本をおろそかにしない」

[ 2020年5月22日 05:30 ]

ノックを受ける広島・小園 (撮影・奥 調)
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 2軍で調整していた広島・小園と磯村が21日、本拠地マツダスタジアムで始まった1軍の「チーム練習」に合流した。小園が「呼んでいただいたので、ここから勝負できる」と意気込めば、磯村も「チャンスは少なからずある。何かアピールしたい」と言葉に力を込め、1軍生き残りを改めて誓った。

 さっそく居残り特守に励んだのは小園だ。守備や打撃などのローテーション練習を終えると、上本と2人、サードでみっちりノックを受けた。さらに山田内野守備走塁コーチとマンツーマンで素手によるゴロ捕球にも取り組み、「基本をおろそかにしない。ボールから目を離さないということ」と汗を拭った。

 磯村は、キャンプ直前の沖縄自主トレ中に左脇腹痛を発症して出遅れ、2月はリハビリに終始。3月17日の教育リーグ・中日戦で実戦復帰を果たし、「開幕延期をプラスに捉えて」大野練習場の室内で打ち込んでいた。今年初の本拠地、今年初の1軍合流に充実した表情で「室内とは感覚が違う。今日みたいに(外で)長く打つのは初めて」と語った。

 ともに甲子園で輝いた2人。ゆえに、新型コロナ禍による史上初の春夏中止に心を痛めてもいる。報徳学園2年の17年春に4強、3年夏には8強進出に貢献した小園は「高校球児が目指す場所。悲しいし、残念だなと思います」と言葉少な。中京大中京2年夏に堂林とバッテリーを組んで全国優勝するなど、甲子園に4度出場した磯村は「3年間の集大成が夏の甲子園。練習するにも何を目標にするのか、モチベーションが難しいと思う」と思いやり、「苦しんでいる人は他にもいる。前だけを見て頑張って」とエールを送った。
 

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