夏の甲子園中止…江戸川大客員教授・仁志敏久氏、指導者は「最後にどんなことをしたいのか」聞いては

[ 2020年5月22日 05:30 ]

江戸川大学の客員教授を務める仁志敏久氏
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 夏の甲子園大会中止に、指導者はどう向き合うべきか。元巨人、横浜(現DeNA)で、現在は江戸川大社会学部(経営社会学科)で客員教授として「スポーツ指導者論」を担当し、侍ジャパンU12の監督も務める仁志敏久氏(48)に聞いた。

 今回は、変にきれいな言葉でまとめようとしない方がいいのではないかと思います。いくら「おまえたちが頑張ってきたことはゼロじゃない」と言っても、大会がなくなったショックの比ではないんですよね。言葉が必要じゃない指導もある。今回の高校生たちには、率直に「言葉はない」と言った方が、子供たちの目線になれる。生徒に「最後にどんなことをしたいのか」と聞くのも方法の一つです。思いを実現させてあげるくらいしか、ショックを払しょくできることに近いことはないと思うので。

 進路の問題は生徒によって立場が全然違う。野球をやめてしまう子に何ができるかというと難しい。高校野球は3年の夏の後は顧問の先生も関わらなくなってしまうケースも多いですが、寄り添ってあげる期間を延長してあげないといけないかなと思います。
 小中学生に関しても、上のレベルでやろうか、どうしようかと思っている子たちへのケアが重要です。競技人口も子供の人口も減っていますし、スポーツは続けてほしい。ずっと家にいるとスポーツから離れてしまうので、興味も薄れてしまう。伝え切れていなかった楽しさや、楽しむ方法をもっと考えて、(寄り添う)期間を長く考えた方がいいと思います。

 ≪第2回授業テーマは「体罰問題」≫仁志氏は21日、江戸川大で「スポーツ指導者論1」の2回目のオンライン授業を、約130人の学生を相手に行った。テーマは「倫理と人権について」。指導現場での体罰や差別などの問題点を、過去の事例などを示しながら伝えた。初回同様、写真やイラストを盛り込んだパワーポイントの資料を駆使。授業後は「(資料は)分かりやすい方がいいし、頭に入ってくる。スポーツ指導者論というのは特殊な(研究)分野なので、それで興味を持ってもらえれば」と話した。

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