ロッテ・朗希 石垣島自主トレ初日あわや!乗ったバスが接触事故

[ 2020年1月28日 05:30 ]

練習後報道陣の質問に答えるロッテの佐々木朗(撮影・島崎忠彦)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(18=大船渡)が27日、沖縄・石垣島での先乗り自主トレでいきなりアクシデントに見舞われた。チームバスで球場入りしようとした際、前日に開催されていた「第18回石垣島マラソン」のゲートに屋根が接触し、一部破損した。とんだ災難からのスタートとなったが、最速163キロを誇る「令和の怪物」は動揺することなく、2月1日のキャンプインへ準備を進めた。

 南国の空に大きな金属音が鳴り響く。ガリガリガリッ――。ナインを乗せた大型バスは午前8時20分に宿舎を出発し、10分後に球場がある石垣市中央運動公園に到着。駐車場へ入ろうとした、その瞬間だった。

 前日に開催されていた「第18回石垣島マラソン」のスタート&ゴールゲートにバスの屋根が接触。高さは約4メートルあったがぎりぎりで通過できず、途中でバックして停車し、選手を降ろすことになった。バス会社の関係者は「今日から練習することは決まってた。なんで撤去していないんだ」と嘆いたが、衝撃も少なかったことで選手らが大事に至ることもなく、佐々木朗も「大丈夫です。音がしたぐらい」と振り返った。

 午前9時から練習開始。これまでの新人合同自主トレは同期入団の7人で行ってきたが、この日から若手中心の総勢22人で汗を流した。最高気温は22度。海風が吹いたことで肌寒かったが、1月は最低気温が氷点下となることも多い岩手・大船渡で育った18歳は「そんなに暑くなかったので、やりやすかった」と笑う。順調に段階を踏んでおり、50メートル程度の距離ながらキャッチボールも力感あふれるものとなってきた。

 ランニング中には同じ東北の青森出身である種市とコミュニケーションをとった。昨季8勝で今季は開幕投手の候補にも挙がる4年目右腕のブルペン投球は、これまで陰から見学してきた。少しずつチームにも慣れ、憧れの先輩と時間を共有した怪物は「速いペースで走っていたので…。どんな靴を履いているのかとか聞きました。年齢も近いし、頼れるところは頼っていきたい」と目を輝かせた。

 さいたま市内の寮から約3時間半のフライトを経て石垣島入りした前夜は、地元名産の石垣牛に舌鼓を打った。「おいしかったです」。練習が終わる頃には、朝のアクシデントなど忘れたかのような笑顔だった。 (横市 勇)

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