DeNAラミレス監督 春季Cでビスケル氏を「招へい」 ドラ1森ら次代の遊撃手育成へ期待

[ 2020年1月28日 05:31 ]

華麗な守備を見せるジャイアンツ時代のビスケル(AP)
Photo By スポニチ

 DeNAが2月の沖縄キャンプにゴールドグラブ賞11度を誇るメジャー屈指の遊撃手オマー・ビスケル氏(52)を「招へい」することが27日、分かった。28日にも発表される。アレックス・ラミレス監督(45)と旧知の仲であり実現。ドラフト1位・森敬斗内野手(18=桐蔭学園)の直接指導も行い、次代の遊撃手育成にひと肌脱ぐ。

 メジャー歴代遊撃手の中でも屈指の守備力を誇るレジェンドが来日する。ビスケル氏のキャンプ電撃参戦に球団関係者は「誰でもどこのチームでも呼べるような人ではない。今年入ってきた内野手2人(森、田部)にも勉強してもらいたい。レベルアップにつなげていければ一番いいと思います」と期待した。

 ビスケル氏はラミレス監督と同じベネズエラ出身。98年から00年途中まではインディアンスで同僚だった縁もあり、ラミレス監督からの臨時コーチの打診を快諾した。00年に日米野球で来日経験があるなど親日家。日本人選手の練習方法やテクニックにも興味を持っていた。参加は2月4日から13日まで。同国出身ではメジャー最多の通算2877安打、ゴールドグラブ賞11度の華麗なグラブさばきで45歳まで現役を続けた自身の経験も伝える。

 球団関係者によればビスケル氏は近い将来の正遊撃手候補のドラフト1位・森との対面を待ち望んでいるという。同じ身長1メートル75で、森にとってこれ以上ないお手本だ。昨季、遊撃は阪神からFA移籍2年目の大和が135試合に出場も次世代の選手育成は急務。森はキャンプ2軍スタートも練習場所は1軍の宜野座から車で約30分の距離の嘉手納であり、生え抜きでは石井琢朗氏(巨人野手総合コーチ)以来となる遊撃のスター選手誕生へ、英才教育が施される。

 22年ぶりVを狙う2020年。レジェンドと過ごす夢のような10日間は、チームにとって大きな財産となる。

 ◆オマー・ビスケル 1967年4月24日生まれ、ベネズエラ出身の52歳。84年にマリナーズ入りし、89年にメジャーデビュー。インディアンス、ジャイアンツなど計6球団でプレーし、12年ブルージェイズで現役を引退。ゴールドグラブ賞を11度受賞した。メジャー通算2968試合に出場して打率.272、2877安打、80本塁打、951打点、404盗塁。今季からメキシカンリーグのティフアナで監督を務める。右投げ両打ち。

 ≪石井琢朗は12年連続≫DeNAの遊撃手で5年以上連続100試合以上出場は96~07年(12年連続)の石井琢朗が最後。最近では15~17年に倉本が3年連続で100試合以上に出場したが18年は8試合にとどまった。18、19年は2年連続で大和が100試合以上に出場している。昨年の大和の守備率は.981で京田(中)に次ぐリーグ2位だった。

 ≪Dバックスからコーチ2人も≫DeNAは春季キャンプのコーチ研修として戦略的パートナーシップを締結するダイヤモンドバックスの傘下で投手コーチを務めるバリー・エンライト氏と同じく傘下で監督を務めるブレイク・ラリー氏の2人を受け入れると発表。またキャンプメンバーも発表され、ドラフト2位・坂本(立命大)と同6位・蝦名(青森大)は1軍、同1位の森(桐蔭学園)や東、井納は2軍スタートとなった。

続きを表示

2020年1月28日のニュース