ウォーカー氏 ラスト10年目に滑り込みMLB殿堂 “5ツール・プレーヤー”として活躍

[ 2020年1月23日 05:30 ]

米国野球殿堂入り選手に選出されたラリー・ウォーカー氏
Photo By ゲッティ=共同

 資格10年目のラストチャンスで吉報が届いた。ロッキーズなどで「5ツール・プレーヤー」として攻守に活躍したラリー・ウォーカー氏は自身の計算では「当選に足りない」との感触だったそうで「(電話が来て)とても驚いた」と喜んだ。

 89年にエクスポズでメジャーデビューし、95年に移籍したロ軍では強力打線の中心となった。97年に49本塁打で本塁打王に輝き、打率・366、33盗塁も記録。カナダ出身選手で初のMVPを受賞した。ロ軍は17日に背番号33を永久欠番とすると発表したばかりだ。

 殿堂投票では得票が伸び悩んできた。本拠地クアーズ・フィールドは標高約1600メートルの高地。打球が飛びやすく打者有利で評価は割り引かれる。「滑り込み」での名誉に「これからの数日間は人生を変えるような時間になる」と笑顔だった。

 ◆ラリー・ウォーカー 1966年12月1日生まれ、カナダ出身の53歳。89年にエクスポズ(現ナショナルズ)でメジャーデビュー。ロッキーズ時代の97年に本塁打王、ナ・リーグ最優秀選手に輝き、98、99、01年に首位打者。ゴールドグラブ賞は7度、オールスター戦には5度選出。通算成績は1988試合で打率・313、383本塁打、1311打点、230盗塁。現役時代は1メートル88、83キロ。右投げ左打ち。

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2020年1月23日のニュース