ジーター氏 殿堂“一発選出”満票あと「1」 米騒然“入れなかったのは誰だ?”

[ 2020年1月23日 05:30 ]

現役時代のジーター氏
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 米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、今年の殿堂入りメンバーを発表し、ヤンキースの元主将で歴代6位の通算3465安打を放ったデレク・ジーター氏(45)が選出された。史上2人目の満票選出こそ逃すも、得票率99・7%は野手史上最多。首位打者3度の元ロッキーズのラリー・ウォーカー氏(53)も殿堂入りした。式典は7月26日(同27日)にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる。

 誰もが予想した通りの「一発選出」。しかし、ジーター氏の思いは違った。「私自身は信じてなかったし、今日は落ち着かなかった。神経質になっていた。選出を聞いた時は言葉が出なかった」と安どの笑みを浮かべた。

 昨年の元同僚マリアノ・リベラ氏に続く史上2人目の満票選出にあと1票足りなかったが、得票率99・7%はケン・グリフィー氏(元マリナーズなど)を上回り野手史上最高の快挙。さらに資格1年目での選出に「これだけたくさんの人の同意を得られるのはとても難しいこと。(満票選出は)頭の中になかった。選ばれただけでとても興奮しているし、名誉に思う」と目を輝かせる。

 歴代6位の通算3465安打を誇るが、チームの勝利を優先し、打撃の主なタイトルとは無縁。7年間不在だったヤンキースの主将の座に03年から就き、卓越したリーダーシップで「ザ・キャプテン」の愛称で親しまれた。華麗な遊撃守備でもファンを沸かせ、ポストシーズンには16度出場し、5度のワールドシリーズ制覇に貢献。審判員や取材への紳士的な対応で人格者としても知られる。

 輝かしい野球人生だが、決して順風満帆ではなかった。マイナーで過ごしたプロ1年目は打率・210と低調で、2年目も56失策を喫した。「毎晩のように泣いて親に電話していた」と驚きの過去を明かし「プロの世界に圧倒されホームシックになっていた。プロになったのは失敗だと思った」と振り返る。どん底からスターダムにのし上がり「家族、球団の育成部門が支えてくれた。辛抱強く使い続け、自分を信じてくれた」。周囲への感謝の気持ちがジーター氏の原動力になった。

 SNS上では投票しなかった「あと1票」が誰かという「犯人探し」の騒動が起こっているが、ジーター氏にとって票数は関係ない。「全選手の1%しか選ばれない。最高の栄誉」。言葉からは変わらぬ品格がにじんだ。

 ▽米国野球殿堂の選考方法 選考の対象となるのはメジャーで10年以上プレーし、最後にプレーしてから5年以上経過した選手。この条件を満たした選手は全米野球記者協会の適性審査委員会で候補とするか否かが決められる。同協会在籍10年以上の記者が成績、能力、品格、チームへの貢献度などを考慮して投票し、75%以上得票すれば殿堂入りとなる。

 ◆デレク・ジーター 1974年6月26日生まれ、ニュージャージー州出身の45歳。カラマズー・セントラル高から92年ドラフト1巡目(全体6番目)でヤンキース入り。95年にメジャーデビュー、96年に新人王。通算2747試合で打率.310、260本塁打、1311打点、358盗塁。3465安打は歴代6位。17年にマーリンズの最高経営責任者に就任。現役時は1メートル90、88キロ。右投げ右打ち。

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