マー君、アストロズ戦で違和感あった…サイン盗みは「フェアじゃない。きちんと勝負したい」

[ 2020年1月23日 15:17 ]

<ヤンキース・田中自主トレ>ブルペンで投球練習を行う田中(撮影・久冨木 修) 
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 ヤンキース・田中将大投手(31)が23日、力と力のフェアな真っ向勝負を訴えた。大リーグはアストロズのサイン盗み騒動で揺れている。球団や関係者に厳罰が科され、浄化へ向けて動き出したばかり。「なくなってほしいです。やる前から、勝負になっていない。フェアじゃないし。きちんと勝負したいです」と話した。

 田中はアストロズとはレギュラーシーズンでは通算7試合に投げ、0勝2敗、防御率6・62と同じア・リーグ球団で唯一白星がない。MLBの調査でサイン盗みがあったとされる17年は、リーグ優勝決定シリーズで対戦。敵地での第1戦は6回2失点で敗戦投手となっていた。その後、本拠での第5戦は7回無失点で勝利投手に。チームは結果的に3勝4敗と競り負け、ワールドシリーズ進出を逃した。

 「それを全て投手が言い訳にすることはできない」という。その上で「そういう違和感のあった試合は実際にあった。あんなに凄い人たちが球種を分かっていたら、それはいい成績を収めますよ」とマウンド上で感じていた違和感を口にした。

 敵地でのアストロズ戦では、警戒して走者がいない状況でもサインを複雑にし、ひんぱんに変更し対策していたという。乱数表を用いたサイン交換は試合時間も長引かせ、時にリズムを失い、それで完全にサイン盗みを防げるということもない。「その時は本当かどうか分からなかったけど。でもこういう問題は出ているわけですから。やっておいて良かったなとは思いましたね」と振り返った。

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