ロッテ・ドラ1朗希 1軍キャンプ正式決定!井口監督「まだ高校生の体」専用メニューで体力強化

[ 2020年1月23日 05:30 ]

ノックを受けるロッテの佐々木朗(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 いよいよ163キロ腕の英才教育がスタートする。ロッテは22日、都内のホテルでコーチ会議を行い、ドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)のキャンプ1軍スタートが正式決定した。プロの高いレベルの環境に少しでも早く慣れさせたい意向で、「令和の怪物」育成のメニューも用意。状態次第ではキャンプ第1クールでブルペン入りする可能性もある。

 約2時間のコーチ会議を終えた井口監督は、はっきりとした口調で言った。

 「(佐々木朗は)上の方でスタートさせます。まずは同じ(1軍の)プロのレベルでやってほしい。吉井投手コーチの下でしっかりフォームを固めてほしいと思います」

 無限の可能性を秘めた令和の怪物。プロの世界で初めて迎える春季キャンプで「英才教育」が施されることになった。ロッテのキャンプ地・石垣島は1、2軍の施設が隣接しているとはいえ、佐々木朗にはより高いレベルの野球を経験させ、さらなる成長を促す方針だ。育成選手2人を除いた他のルーキー4選手とともに、1軍でスタートする。

 「まだ高校生の体だし、体力も違う。全体練習に全部入るわけではない。当然、個別のメニューも入ってくる」と井口監督。あくまで育成段階ではあるが、佐々木朗を1軍の環境に置きつつ、同時に「朗希メニュー」も用意して体力強化を図る。1軍での経験と技術向上、基礎体力の強化。これらを同時進行させることが、黄金ルーキーの英才教育の肝といえる。

 佐々木朗は新人合同自主トレを順調に消化しているものの、まだブルペン入りはしていない。吉井投手コーチは春季キャンプでの調整について「体が投げる感覚。高校生の時の絶好調の状態に戻さないと実戦はいけない。その作業をキャンプ中にしたい」。慎重に段階を踏ませたい一方で、本人の状態をチェックした上で「いけるとなったら、すぐ(ブルペンに)入ったりすると思う」と、早い段階での投球練習開始の可能性を示唆した。

 昨年の例でいえば、同じ高卒ルーキーだったドラフト6位・古谷は2軍キャンプの2月2日に初ブルペン。佐々木朗も早ければ第1クールで最速163キロの投球を初披露する可能性がある。球春到来。いよいよ、令和の怪物がベールを脱ぐ時が近づいてきた。 (鈴木 勝巳)

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月23日のニュース