巨人・原監督 セ界大号令!交流戦獲ろうぜ「Gというチームの監督が」超異例共闘宣言

[ 2020年1月23日 05:30 ]

12球団監督会議終了後、会見する巨人・原監督(撮影・尾崎 有希)
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 プロ野球12球団の監督会議が22日、都内のホテルで開かれ、座長を務めた巨人・原辰徳監督(61)が、パ・リーグに対して劣勢が続くセ・リーグ各球団の監督に奮起を呼びかけた。交流戦は昨季まで10年連続でパが勝ち越し、日本シリーズも7年連続でパの球団が制している。異例の大号令で、東京五輪が開催される2020年のスポーツ界を盛り上げる。

 12球団の監督を代表して臨んだ記者会見。原監督は「セントラルリーグの“ある監督”が」と切り出した。

 「“交流戦、日本シリーズの対戦成績が悪すぎる。パ・リーグに対して闘志むき出しで戦う必要がある”と言った“G”というチームの監督がいました」

 自身の発言をユーモアあふれる形で報道陣に明かした。対パを念頭にセ6球団が共闘する。超異例かつ、年に1度の同会議でしかできない大号令。会見の進行役を務めた杵渕和秀セ・リーグ統括も「私の声も代弁していただいた」と続けた。

 全ては球界発展を考えてのもの。05年に開始したセ・パ交流戦では、パが昨季まで10年連続勝ち越し。セは09年の一度しか勝ち越しがない。勝率1位もパ球団が12度、セが3度という数字からも力の差が分かる。日本シリーズも13年の楽天から7年連続でパ球団が日本一となっている。

 巨人としては昨季、交流戦の優勝決定戦となった6月23日ソフトバンク戦で惜敗。日本シリーズでは4連敗を喫し、今季は8年ぶり日本一奪還を掲げる。会議の冒頭では各球団の監督が一人一人あいさつ。「我々現場サイドと審判団、お互いのリスペクトの中で戦うということを心新たに。一年が始まる前に誓った」と振り返った。

 斉藤惇コミッショナーからは東京五輪での金メダル獲得に向け、一体となるよう呼び掛けがあった。「2020東京オリンピックに対して、野球界も全面的に協力するということに統一した」と原監督。世界を相手に戦う五輪イヤーに、「セ界」の強さも示す。(神田 佑)

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