オリックス・山岡 “開幕投手”に「あまり興味がない」…その真意とは

[ 2019年2月13日 09:30 ]

 オリックスの山岡泰輔投手が、宮崎キャンプ第2クール初日の7日に初めてブルペン入りし、いきなり148球の熱投を見せた。これは開幕投手へ向けて、いよいよエンジンが掛かってきたか、と思ったのだが、本人は意外にも開幕投手については「特にそこばかり意識はしていない。開幕のローテーションに入れるように」というコメントを残した。

 以前、聞いたときは「ずっと1年目から狙っているもので投げてみたい。今年はチャンスが巡ってきたと思っています」と高揚感を隠さなかったのだが…。何か心の変化があったのかと後日、再取材して、その真意が分かった。

 「厳密に言うと開幕投手にはあまり興味がない。自分がなりたいと思うのはエース。今は、開幕戦に各球団のエースが投げる。そのチームで一番良い投手とあたるので、それなら自分もそこで投げたいと思う」

 目指すのは開幕投手ではなくエース。現在のプロ野球を見ると、同意語のように思えるが、山岡の認識は違った。そこにコメントの変化が出たのだ。「自分は去年、カードの3戦目にいくことが多かった。『3戦目は辛いぞ』と言われたけど、確かにそう感じた。2連勝で来ても、1勝1敗で来ても負けられないし、ましてや連敗で来たら絶対に落とせない。3戦目は本当に難しかった」と明かした。負けられない試合というのは、エースの投げる日ともいえる。むしろ山岡が目指すものと3戦目の位置づけは近かったかもしれない。

 では、エースとは何なのか。もはや、山岡はオリックスのエースではないか。

 「エースは繰り上がりでなれるものではないです。金子さんや西さんが投げる日はやっぱり違った。野手が思う存分やれる、勝てるという雰囲気をつくっていた。そういう雰囲気を野手に出させるのが、エースかもしれない。今の僕が投げて、その雰囲気が出るかどうか。そこに至るには、信頼とか、成績とか、経験が必要だと思う。今年は1年掛けて、そういう雰囲気をつくっていきたい。ぼくはまだペーペーですから」

 それは外野から見ていても分からないかもしれないが、チーム内では「エースの日」の雰囲気があるという。確かに、エース同士の対戦は不思議な緊迫感がある。山岡にはそんな緊迫感も心地よいらしい。「楽しいですよ。野球ですからね。仕事ですけど、ぼくは楽しさが先に来る。野球を一番良いところでできるというのでプロに入った。その情熱がなかったら、プロにはならなかった」。2019年はエースの道を登る1年。山岡が歩む先に、オリックスの未来もありそうだ。 (オリックス担当 鶴崎唯史)

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