王柏融 いきなり“大王打”初対外試合で驚異のバット操作

[ 2019年2月13日 05:30 ]

練習試合   日本ハム5―3韓国・NC ( 2019年2月12日    米アリゾナ州・スコッツデール )

<日本ハム・韓国NCダイノス練習試合>初回1死一塁、中越え二塁打を放つ日本ハム・王(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 「大王」こと日本ハム・王柏融(ワンボーロン)(台湾・ラミゴ)が、韓国代表左腕を打ち砕いた。チーム今季初の対外試合となった韓国・NC戦。初回に台湾で2度も打率4割をマークした驚異のバットコントロールを披露した。

 「初めての対外試合で試行錯誤の中で打った安打。いい感覚で振り抜けた」

 先発・具昌模(クチャンモ)は17年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップで、侍ジャパンの主力だった近藤を見逃し三振に仕留めた左腕だ。

 この日最速145キロを記録した直球とスライダーで1ボール2ストライクと追い込まれたが、ここからが圧巻。捕手が両膝をついて捕球体勢に入るほどの低めのスライダーをゴルフのようなスイングですくい上げた。打球はぐんぐん伸びて中堅フェンスにワンバウンドで到達。大リーグ球団のキャンプ地球場で対外試合初安打をマークし「凄く新鮮」と笑みを浮かべた。

 9日の紅白戦でも第1打席で初対戦の西村から左前打を放つなど、対応力が光る。城石打撃コーチは「(点ではなく)面で打つことができる。バットの軌道がいい」と説明。ヘッドが早く返らず、ボールとバットの軌道が一致するため、安打になる確率が高いのだ。

 王柏融は3番で出場。4番は紅白戦が清宮と近藤、この日は近藤が座るなど、昨季まで不動の4番だった中田以外の可能性も模索している。栗山監督は「どういう形が勝ちやすいかを探っていく」という。「公式戦までに100%に仕上げたい」。シーズンに入って、王柏融が打線の真ん中に座っている可能性も十分にありそうだ。(東尾 洋樹)

続きを表示

2019年2月13日のニュース